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職リハ学会に行ってきました

Posted by Kohei on 9月 2, 2013 in 研究発表

職リハ学会に行ってきました

8月29日30日に埼玉県立大学で開催された日本職業リハビリテーション学会第41回大会に参加してきました.
今回は「高等教育機関における発達障害学生へのキャリア形成支援の課題とインターンシップの有効性について(岡耕平・窪貴志・高橋亜希子)」発表してきました.

この研究では私は調査の企画と分析とまとめと発表の部分のみの参加で,実際の調査の遂行や企画の実施は共同発表者が行ったものです.

この研究は3つのパートで構成されています.
(1)全国の大学・短大での発達障害学生のキャリア支援に関する質問紙調査
(2)特色ある発達障害学生支援を実施している大学へのインタビュー
(3)発達障害学生を対象とした「ド短期インターンシップ」の実施とその効果

(1)では,全国の大学で発達障害を対象としたキャリア支援はほとんど実施されていないということがわかりました.実施しているところは,ちゃんと発達障害学生を組織として把握し,フォローできているという構図が明らかになりました.

(2)では,発達障害学生支援が上手くいっている大学の特色がわかりました.発達障害学生のかかえる困り感が(A)就学に関すること(B)人間関係に関すること(C)就職に関すること(D)メンタルに関すること,の4つにだいたい集約されることが分かりました.そして,これらがそれぞれ(A)教務担当(B)学生生活担当(C)キャリア支援担当(D)保健担当,の別々の部署で対応されていることが分かりました.結論としては,発達障害学生の支援が上手くいっているところの共通点としては,上記ABCDについて,情報共有ができているという事が分かりました.逆に,これらの「横串」がないと上手くいかないようです.そして,大きな規模の大学では「横串」として,4つの部署の情報を集約するような組織(例えば障害学生支援室等)が機能していることが分かりました.また,このような独立の組織をもたない大学においても,保健センターの「中の人」が中心となって,(システムとしてではなく)マンパワーで情報共有することができている組織は,うまく支援ができているという構図がわかりました(マンパワーでやるとその人がいなくなったら全部ダメになるのですが).

(3)では,在学中の発達障害学生を対象に5日間のド短期インターンシップを実施しました.インターンシップは発達障害学生と,企業の2方向にアプローチしました.
発達障害学生については,事前面談と特性把握,特性に応じた職場マッチング,ビジネスマナー等のインターンシップ準備講習,5日間の企業でのインターンシップ,振り返り,といった内容を実施しました.
他方,企業側にはついては,事前説明,業務の切り出し,発達障害特性とその対応の説明,インターンシップの受入,振り返り,といった内容を実施しました.

私が特に今回重要だと思うのは(1)(2)と(3)の繋がりについてなんですよね.つまり,大学から企業への繋がり方,なんです.

従来の障害学生就労支援って,在学中のメニューが本当に限られてるんですよね.まあ,言ってしまえばほとんど座学です.座学でできることも多いけど,教育って座学だけではないですし.特に就労については,実際やってみないことには分からないことが多いんです.キャリア教育って,座学だけでは限界があるというのが私の考えです.

私は在学中のド短期インターンシップって就労支援にすごく効果的だと思っています.

発達障害のある人の就労の問題は,障害特性と関連する問題と,経験不足等の2次障害に関連する問題があり,後者が前者に比べてなおざりになっている,というのが障害学生支援および職リハにおける問題だと思っています.

発達障害のある人の就労問題は,大雑把に書くと「就職できない」「何とか就職してもすぐ辞めざるを得なくなる」事がほとんどです.で,これは就職段階になってはじめて明らかになるんですよね.本来は就職前にそうなる原因を取り除いておくことができればベターだと思っています.で,ちゃんとやればそれはできるんだと思っています.

やってみないとわからないことがあるなかで,卒業してからしかやれない,というのが問題です.失敗したらそこからリカバーしにくいんです.だから,大学生や高校生という肩書きと戻る場所があるうちに,「大けが」しないようにしながら経験を積むというのが問題の解決策になるのではないかと思っています.

アルバイトでいいんじゃないの?と言われそうですが,アルバイトのハードルが高いんですよね.アルバイトの面接に通らなかったり,上手くいかなかったというネガティブな経験だけを積んでしまう場合が多いんです.なので,障害特性に応じて支援を受けられるインターンシップがあればベターだと思います.

あと,職リハというのの問題ですが「企業が失敗しながら学ぶ」という機会を作ってこなかったのが大きな問題だと思っています.企業側の論理として,障害者雇用に二の足を踏むのはリスクが大きすぎるからです.一度雇ったら失敗できない(クビにできない)ので,雇わないという選択になる.というわけです.従来の企業側に対する職リハのアプローチというのは「それは誤解なんです,雇って下さい」というお願い型なんですよね.もちろん,ジョブコーチなどの援助付雇用制度というのがありますが,あれは雇うことを決めてからの制度なんですよね.雇うかどうか決める前でのアプローチがないわけです.

そういうミスマッチを解消する方策として,ド短期のインターンシップが果たして有効なのかどうかと言うのが今回の研究の最後のポイントでした.

実際やってみると,学生側は「また参加したい」と回答するし,企業側は「こんな感じならまた来て欲しい」と回答するわけです.もちろん,小さなトラブルは多々あります.それをジョブコーチが間つなぎするわけです.

最初は企業側もどうしていいか解らず,お客さん扱いで,提供する仕事も簡単な作業ばかりです.それが2回めになると,企業が出してくる職務の幅が増えてくるんですね.企業側も学習して変わってくるわけです.

こういう仕組みが大切なんだと思います.

前回の大会に参加したときに,大妻女子大の小川浩先生に「僕たちの世代は,就労支援のための制度を作ってきた.だから,きみたちの世代は次のことをやって欲しい」と言われました.また,前回の大会の基調講演では「障害者側だけじゃなくて企業側を助ける職リハをやらないとだめだ」といった趣旨の提案がありました.特性に応じた支援を,というのは職リハや特別支援の研究領域ではもはや当たり前です(現場への浸透は不十分だとは思いますが).なので,研究として,どう次の事をやるかということを考えた1年でした.来年はどんなことしようかなー.

 
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APA 2013 報告

Posted by Kohei on 8月 5, 2013 in 研究発表, 統計資料

American Psychological Association, Annual Convention 2013 で研究発表してきました.

Interference Between Input and Output Among People With Mental Retardation

Abstract
The purpose of this study was to provide evidence that the low manual dexterity among people with mentally retarded came from the interference between an input of visual information and an output of motor control. Previous studies had shown that gazing behavior during a reaching task got delayed about 200ms among mentally retarded people who engaged in practical work situations. The analysis of scan paths obtained from such work situations had indicated that persons with mentally retarded tended to gaze the target object repeatedly when their hands were about to reach to it, and then they monitor and engage in feedback control of their hand. It was hypothesized that the cause of this delay stemmed from the difficulty of getting visual information about the target object. To test this hypothesis, the present study compared the performance of a tracing task between normal and mentally retarded participants, with applying a forced visual delayed feedback to only the normal participants. Several conditions were set to manipulate the levels of the delay, and tracing errors were measured. The analysis revealed that the normal participants had shown a similar performance to mentally retarded participants when they had received 200ms of visual delayed feedback. The result of this study was relevant to the previous literature, and also providing new evidence that the low manual dexterity of persons with mentally retarded had largely stemmed from the difficulties of getting visual information in regard to reaching action. The implications of assisting and improving low dexterity among people with mentally retarded were discussed.

知的障害のある人のなかには「不器用」な人が多いのです.それは「巧緻性が低い」と解説されているのがほとんどですが,これは説明でも何でもなく,ただのトートロジーです.実は,「巧緻性が低い」以上のことが分かっていません.なのでそれを調べました.

単純なサイン曲線をデジタルペンでなぞってもらいます.これで13ms毎の座標を0.3mm単位で取得します.
今回は原因不明の重度知的障害で,かつ作業所で作業が指定されたように遂行できる人に参加してもらいました.
知的障害のある人の場合,線を丁寧になぞっても「ガタガタ」になるんです.
これは私の過去の研究から,情報の入力の遅れの問題ではないかと考えられました.

今回は知的障害のない参加者に対して,フィードフォワード制御とフィードバック制御をコントロールして,情報の取得段階での干渉が,線をなぞる(トレーシング)パフォーマンスにどのような影響を与えるのか,調べました

分析方法を簡単に説明します.まず,サイン曲線って数式で表せるわけです.で,今回は,なぞった曲線の座標を元に,非線形最小二乗方でなぞった曲線の数式を算出して基準の数式とどの変数がどのようにずれたかを評価したわけです.

振幅がずれたのか,位相がずれたのか,水準がずれたのか,周波数が変わったのか,調べました.実際,水準がずれたり,周波数が変わるというのはあり得ないので,振幅と位相と,あと,基準線からのずれの大きさ(差分を二乗した)を評価したわけです.

(A)知的障害のある人の場合,位相がずれずに振幅が小さくなる特徴がありました.一方で,負荷がない状態での知的障害のない人のパフォーマンスは,振幅はずれずに,位相が前にずれる特徴がありました.

(B)単純なサイン曲線と複雑なサイン曲線を用意して,トレースの速度と正確性(基準線からのずれ)のトレードを負を確認したところ,知的障害のない人の場合は,複雑→単純になると,速度が上がって正確性が下がりました.単純だからサラサラっと描いて,そのぶん丁寧さが落ちて正確性が下がっちゃうという感じです.一方で,知的障害のある人は複雑→単純になったときに,正確性は下がるのですが,速度は上がりませんでした.

で,結果.

フィードフォワード制御を阻害するために,トレース時に基準線を先に見せる範囲をコントロールしました.先に見える範囲が狭い(フィードフォーワード制御しにくい)状況になるほど,位相に変化が無いまま振幅のみが小さくなりました((A)の知的障害のある人と同じ状況になりました).

ここから,知的障害のある人で巧緻性の低い人がフィードフォワード制御をうまく活用できていないんじゃないか(実際に眼球運動を調べても「先に行為の対象を見ていない」ことが多いのです)ということが示唆されました,

でも,基準線からのずれの特徴(B)については説明が付きません.
そこで,実際の自身の行為が遅れて見える遅延フィードバックをかけて,参加者のフォードバック制御をコントロールしました.すると,遅延が大きくなると「複雑→単純になったときに,正確性は下がるが,速度は上がらない」状況が再現されました.

ここから,知的障害のある人で巧緻性の低い人は脳内の処理が遅れて遅延フィードバックのような状況になっているのではないかということが示唆されました.

とまあこんな感じの結果です.

50分のポスター発表で聞きに来てくれた人は……あまりいませんでした.無念です.
でも,聞きに来てくれた数人の人には良い評価をもらえたように思います.
質問は方法の詳細を尋ねられるものがほとんどでした.

ところで,せっかく大きな海外の学会に参加してきたので,APA2013での発表の傾向について,分析してみました.
ここ
http://forms.apa.org/convention/index.cfm?convention=IndexCodes
の分類を1つずつ見て,数を数えたのが以下の表です.
数値は発表数です.口頭発表とポスター発表はごちゃ混ぜです.
「>」は階層を示します.どうやら下階層の総和が親階層の数になるというわけではないようです.
自分の興味の赴くままに抜粋しておりますので,ピックアップした分野に偏りがあることにご注意下さい.

Autism 16
Behabior Analysis 17
Behavioral Neuroscienece 14
Child Abuse 10
Clinical/ Counseling/ Consulting 106
>assessment/ diagnosis 19
>child clinical/ pediatric 31
>evidence-based practice 37
>interaction/ communication 3
>process/ outcome 8
>psychopathology 8
>>anxiety 4
>>depression 5
>>eating disorder 5
>>personality disorders 2
>psychotherapy/ treatment-methods 37
>>behabioral/ cognitive 13
>>dynamic/ psychoanalytic 6
>psychotherapy/ treatment-population 10
>>group 16
>>individual 4
>>marital/ family 14
>training 17
>vocational/ career 11
Cognition 16
>attention 2
>cognitive neuroscience 2
>executive function 3
>judgement and dicision making 1
>memory/ learning 6
>reasoning/ problem solving 1
Depression 3
Developmental 13
>cognitive 3
>cognitive and language development 1
>lifespan development 4
>sociomotional development 4
Disabilities 11
>cognitive/ learning 3
>developmental 3
>emotional 1
>physical 1
Disaster/ Crisis 9
Eduacation 31
>laerning 5
>professional training 22
>teaching 14
Experimantal(general) 7
Human Factors 6
Industrial/ Organizational and Consulting Psychology 14
>leadership 3
>trining/ development 1
>job performance/ work behaviors 1
>organizational performance/ hange/ development 4
>occupational health psychology 9
>individual assessment 1
Learning 1
Ocupational Health 2
Psychopharmacology 23
Psychophysiology 3
Rehabilitation 7
Social 25
>conflict resolution 4
>dicision making 2
>group processes 6
>social cognition 5
Stress 6
Testing/ Assessment 9

ガチガチの基礎系は少ないなあという印象が数値にも表されていますね.
実践系が多いなという印象でした.

 
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特別支援教育に役立つかも知れないiPhone・iPadアプリリスト2013年5月版

Posted by Kohei on 6月 12, 2013 in iPhone APP, 研究発表

ずいぶん昔に「特別支援教育に役立ちそうなiPhone/iPadアプリ一覧」というエントリを書いてから,あのリストいつ更新されるんですか?という問い合わせを幾度となくいただいておりました.言い訳になりますが,研究活動の合間にやっているものですから,ちょっと余裕がなくてですね…

……ってことはこれを研究にしてしまえばいいのでは?

ってことで,私が収集していた1000以上のアプリを一通り全部試してみて,特別支援に役立ちそうなアプリ250個を選定し,それらアプリの特徴を分析するという研究をしてみました.

岡耕平 (2013). 障害支援技術としての携帯情報端末アプリの分類の試み ー ̶発達障害のある人への支援を中心としてー, ヒューマンインタフェース学会研究報告集, 15(3), 135-141.

という研究紹介よりもこのエントリを読んでくれている人の多くは,アプリリストだけでええわ,と思われる方が多いと思います,
そこでデータとして使ったアプリをリスト化してみました(ちなみにこのアプリ全部自腹で買ってるから結構な額です……).

ここをクリックしてリストをダウンロードできるようにしておきます(PDF 250kb).

 
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ヒューマンインタフェース学会 第9回研究会賞をいただきました

Posted by Kohei on 3月 12, 2013 in 研究発表

昨年の5月にSIGCEで発表した研究「コミュニケーションが困難な発達障害のある学生の学習支援−テクノロジーの利用と環境調整による支援効果の事例的検討−」を評価していただき,なんと賞をいただいてしまいました.これを励みに,ますます研究に精進しなければなりません.身が引き締まる思いです.

この研究はある1名のコミュニケーションが困難な発達障害のある大学生の事例を元に,その支援の可能性をエビデンスベースドで探るための方法について,いろいろなアセスメント手法を組み合わせて調べたものです.

実際の障害学生支援の現場では,ひとりひとりの困難をアセスメントするような余裕がないのが多くの大学の現状です.本来であれば,丁寧な聞き取りを行い,認知機能検査を実施し,個別のニーズを探りながら配慮を検討するというのが理想ですが,なかなかそうはいきません.まず,コミュニケーションが困難な人にとって,相手がいくらニーズを丁寧に聞き取ろうとしても,なかなかそのニーズを説明することが困難です.説明することの困難さに加え,そもそも自身がニーズに気づいていない場合があるからです.また,学生支援の専門家とはいえ認知機能アセスメントの専門家でない場合がほとんどなので,特に発達障害の認知的な困り感を調べることは難しいのが現状です.

では諦めるしかないのか,といえばそうでもないよということを示したのが本研究です.本研究では上記の参加者に知能検査WAIS−Ⅲを実施したうえで,そのプロフィールと大学での成績を比較しています.実は大学の成績表は支援ニーズを探るうえでかなり有効な手がかりを提供してくれるということを本研究結果は示しています.成績順に受講科目を並べ替え,得点の高い科目と低い科目を比較すると,実はその講義のテーマではなく,配付資料の有無や,課題のタイプ(試験か,レポートか,等),評価方法による成績への影響が一番大きいということがわかりました.

どういう条件において成績が悪くなるということがわかれば,それが必要な支援のヒントになるわけです.本研究ではさらにそこから導き出された支援の可能性について,支援技術を適用してどこまで支援可能かということをエビデンスを基に検討しました.

詳しくは以下の論文をお読み下さい.

岡耕平 (2012). コミュニケーションが困難な発達障害のある学生の学習支援ーテクノロジーの利用と環境調整による支援効果の事例的検討ー ヒューマンインタフェース学会研究報告集, 14(3), 167-172.

 
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特殊教育学会で研究成果を発表してきました

Posted by Kohei on 10月 8, 2011 in 研究発表

少し前の話になりますが,9月24日,青森県の弘前大学で開催された日本特殊教育学会第49回大会にて研究成果を発表してきました.報告した研究タイトルは「発達障害のある人のインターネットを介したコミュニケーションの問題と支援」です.

 発達障害のある人のなかには,対面コミュニケーションに困難を抱える人が少なくありません.一方で,電子メール,Weblog,SNS等のインターネットを介する非対面・非オンタイムコミュニケーションを介して,同じ趣味や興味を持つ人たちと交流を深める発達障害当事者もおられます.また,生活場面に限らず,就労場面でも対面コミュニケーションの困難を,電子メールを介することで回避する当事者もおられます(岡・近藤・中邑, 2010).このように,対面コミュニケーションが困難な人にとって,インターネットは有効な支援技術となります.ところが,コミュニケーションが苦手な人の中には,上記の例と異なり,「コミュニケーション自体は好きだが,コミュニケーションがうまくとれない」といった困り感をもっている人たちも多くおられます.インターネットが上記のような人に有効な支援技術であることは疑いないのですが,一方で,トラブルが起こった際の具体的な支援のノウハウが無く,同じ人が,引き続き同様のトラブルに巻き込まれ,辛い思いをするケースが多いというのが現状です.今回報告した研究では,コミュニケーション好きにも関わらず上手くいかず困っている発達障害のある人を対象として,実際に生じたトラブルの事例を時系列に沿って整理することで,そのトラブルの原因と,トラブルを防ぐための支援の可能性について検討しました.
 インタビューの結果わかったことは,(当たり前ということは承知の上であえて書きますが)まず,ミスコミュニケーションは発達障害のある人の特性だけで生じるものではないということです.こうやって当たり前のことをあえて書くのは,現在の世の中であふれる「KY」「コミュ力」と言った用語が,相互作用というよりむしろ個人の能力のみをターゲットとしているからです.本結果の要点は,当事者のみに非を求めず,むしろ相互作用の困難を原因として捉えることです.本研究では,どのようなタイミングでどのように対応することができればトラブルが防げるかということを,コミュニケーションに関わる本人と相手との関係を踏まえて提案しました.結論としては,トラブルが生じた際には中立的第3者の介入も含め,ミスコミュニケーションが生じた点について一つずつ修正していくことが有効です.このように「相互作用」を中心に捉えればミスコミュニケーションの事前回避と,適切な事後対策が,SNSでのトラブルの対策として見えてきます.

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ボランティア第45巻8号に講演活動が紹介されました

Posted by Kohei on 12月 3, 2010 in お知らせ, 研究発表

ボランティア2010年12月 第45巻8号(Pp.9-10)に講演活動が紹介されました.

「携帯電話で支える福祉・特別支援教育」
というタイトルで,9月29日からの国際福祉機器展2010でのセミナーについて紹介いただきました.

 
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ATAC2010 参加申し込み締め切り迫る!

Posted by Kohei on 11月 5, 2010 in お知らせ, 研究発表

もちろん僕も発表します.

僕の発表は以下の3つです

1)2010年12月10日(金) 10:00-16:45
「携帯電話やPCなど身近にあるテクノロジー(アルテク)を使った生活・就労の支援」
で,東大先端研の奥山研究員と,日本福祉大学の渡辺先生と一緒にお話しいたします.
 僕は担当として,携帯電話をどのように障害のある人の生活や就労支援に役立てることができるのか,事例の紹介を交えつつ,実際にiPhoneやiPadとたくさんの面白いアプリを触っていただくワークショップ
を開催します.

2)2010年12月11日(土)  11:00-11:50
「精神・発達障害とSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)」
精神・発達障害のある人の中には,SNSの利用でトラブルに巻き込まれ,心身の調子を崩してしまう人がいます.事例を基に,コミュニケーションのズレの積み重ねがどのように生じるのか,トラブルをどのようにすれば未然に防ぐことができるのか,お話しいたします.

3)2010年12月12日(日)  09:10-10:00
「身近にあるテクノロジ―(アルテク)を活用した特別支援教育・就労」
 10日のプリカンファレンスセミナーでは,ケータイに特化した支援の話をしますが,こちらはケータイ以外のアルテク(身近にあるテクノロジー)で,どのように,生活・学習・就労を支援できるか,実際の事例を紹介しながらお話しいたします.

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では改めて,ATACカンファレンス2010京都のお知らせをさせていただきます。
11月15日までにお申込みを頂いた場合,事前割引の適用となりますので,
どうぞお早めにお申し込みください!

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 ★ATACカンファレンス2010京都のご案内(転載自由です)★

ATAC(エイタック)カンファレンスは1996年にスタートした, 
支援技術とコミュニケーション技術に関するセミナーを中心とした会です。 
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事前割引締め切り迫る! プログラムがほぼ確定しました!

◆節目を迎えたATACカンファレンス
80年代後半からパソコンが普及し始めた頃,未来の暮らしを大きく変える可能性があると誰もが期待したものです。障害のある人には特大の期待があったと思います。それから20年がたち,インターネットの普及,社会のバリアフリー化,UD製品の拡大など確かに生活は快適に便利になりました。しかし,社会に蔓延する閉塞感の中で障害の有無にかかわらず将来に不安を抱く人も多いのではないかと思います。障害手帳を有していない人たちもなんらかの困難を抱える社会に移行しつつあります。障害のある人たちも新しいITツールを手にして社会にチャレンジしてきたけれどそれ以上に社会の壁が厚くなってきているのではないでしょうか。ATAC2010は,過去を振り返り,反省し,新しい枠組みでこれからの特別支援教育や福祉を考える節目の会にしたいと考えています。

◆15年ぶりのCoup de Tech(クーデテック) を同時開催
Coup de TechはATACカンファレンスのスタート点ともなったイベントで,パソコンを中心とした支援技術で盛り上がりをみせた1995年に初めて開催されたものです。それはテクノロジーでクーデターを起こそうという意気込みでつけられたタイトルです。ATACカンファレスは福祉や教育関係者が参加と展示の中心ですが,その力だけでこの閉塞した社会に風穴を開けられる時代ではなくなっています。より幅広い領域の人々の知識と技術を結集することで未来が見えてくるはずです。Coup de Techでは,新しい科学技術や思想の動向を福祉とは関 係ない研究者らがホットに語ります。

ATACカンファレス2010 京都
~電子情報支援技術(e-AT)と
 コミュニケーション支援技術(AAC)に関するカンファレンス~

「閉塞した社会の扉を開く」

・日時:2010年12月10日(金)- 12月12日(日)
・場所:京都国際会館(京都市左京区宝ヶ池)  
・参加費:プリカンファレンス(12月10日)10,000円
      メインカンファレンス(12月11-12日)14,000円
      (★11月15日までの事前申し込み特別割引料金)

 詳しくは以下のホームページを参照ください。
   http://www.e-at.org/atac/2010_12/index.html

[12月10日(金) プリカンファレンス]
コース1:「読み書き障害を理解し支援する」
コース2:「携帯電話やPCなど身近にあるテクノロジー
      (アルテク)を使った生活・就労の支援」
コース3:「ICTやAAC技法を使った個別の指導計画の立て方」
コース4:「重度知的障害や自閉傾向のある子どもとのコミュニケーション」
コース5:「4人の語り 様々な障害のある人の声から理解する
      障害とコミュニケーション方法」
コース6:「未来の授業を体験する
       - デジタル教科書からデジタル黒板まで‐」

[12月11日(土)、12日(日) メインカンファレンス]

ATAC基礎講座(初めてATACに参加される方のために)
「AT(支援技術)入門」
「AAC(拡大・代替コミュニケーション)入門」
「環境調整入門 環境を構造化して生活を変える技法」

障害・コミュニケーション
「リアリティある支援のための障害理解 -リビングライブラリーから障害疑似体験まで-」
「読み書き障害の子どもの支援をみんなで考える」(公開ケースカンファレンス)
「障害のある人5人の生活を比較して分かる多様な支援スタイル」
「身近にあるテクノロジ―(アルテク)を活用した特別支援教育・就労」
「自閉症の子どもの支援をみんなで考える」(公開ケースカンファレンス)

支援技術
「間伐材とアルミジョイントを使ったテクノエイドの開発とその応用」
「携帯電話やPCを上手に利用するために  ~ほんのちょっとの注意から」
「障害者や高齢者のIT支援を考える」
「1990年に支援技術を使い始めた人の今 ~20年で人はどう変わったか?~」
「ATとAACはどこに行くのか? パネルディスカッション」
「様々な支援技術を体験しませんか?」(e-ATセミナー )
「視覚障害(弱視)や学習障害(ディスレクシア)のある小学校3年生向けの
 漢字教材〈大きな文字版と音声データ版〉を使った漢字学習セミナー」

制度
「世界の先端支援技術の動向」
「親の語り 自閉症の子育てから見た20年の教育・福祉・社会の変化」
「福祉制度の変革と現状」

マイクロソフトセミナー
「PowerPoint教材作成のコツを学ぼう」
「Office 2010の新機能と,1台のPCで複数のマウスを使う教材作り」
「Windows 7の障害のある方に役立つ機能」
「DAISYを知り,WordでDAISYを作ろう」

福祉玩具学会セミナー
「重度障害児・者と玩具の関り,その効果」
「最新おもちゃ情報」
「障害児・者・高齢者と玩具の関り,その効果」
『色々なおもちゃ相談』
おもちゃ展示

日本作業療法士協会セミナー
「作業療法士のIT活用支援テクニック」
「自助具やスプリントを用いて『活動』を『できる』ようにする支援」

自主セミナー
「AACの取り組み以前に大切なこと忘れていませんか」
「コミュニケーションエイドを活用した重度肢体不自由児および知的障がい児の学習支援」
「生活を豊かにする姿勢保持技術 キャスパーアプローチ(旧バランスシーティング)の紹介」
「スイッチを使った肢体不自由教育の頂点見せます」
「シンボルを使った教育の頂点見せます」
「自分で作るデジタル教材」
「重度重複障害のある子どもの能力を引き出すおもちゃ遊び実践」

研究・実践発表
「精神障害とICT活用」
「知的障害のある子どもとのコミュニケーション」
「遠隔コミュニケーション技術と障害支援」
「発達障害の支援ツール」
「肢体不自由児とのコミュニケーション」
「IT支援と制度」
「障害への合理的配慮」
「異分野との融合から生まれる科学 障害を数学で説明する」

専門家と語る
「障害とコミュニケーション」
「新しい知能検査の試み」他

リビングライブラリー
http://living-library.jp/index.html

他 ポスター発表

Coup de Tech 2010 一般公開セッション
 ・「閉塞した社会に風穴を開ける新しいパラダイム」
   中邑 賢龍(ATAC実行委員会)
 ・「障害に対する新しい視点に気づく
   ~車椅子で診療する医師から見た障害~」
   熊谷 晋一郎(東京大学 特任講師)
 ・「学問の融合から生まれる新たなバリアフリー社会へのヒント 
   ~数理科学から交通渋滞などの社会現象を解析する~」
   西成 活裕(東京大学教授)
 ・「最先端の遺伝子研究は障害をどのように変えるのか?」 
   久保田 健夫(山梨大学 大学院医学工学総合研究部)
 ・「ロボットが生み出す未来」
   高橋 智隆(ロボットクリエータ 東京大学 特任准教授)
 ・「デジタルブックが何を変えるか?」
   (講師未定)
 ・「情報共有の時代の先にあるもの」
   (講師未定) 

・お問い合わせ:
【ATACカンファレンス事務局】
 〒103-0013 中央区日本橋人形町2-21-1-601
NPO法人e-AT利用促進協会内
  Tel:03-6661-6439/ Fax:050-3488-4964
  e-mail:atac2010@e-at.org
  URL:http://www.e-at.org/atac

以上。

 
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H.C.R.でのセミナーがWebニュースに取り上げられました

Posted by Kohei on 10月 8, 2010 in お知らせ, 研究発表, 関連ニュース

先日のH.C.R.での発表を毎日新聞ユニバーサロンに取り上げていただきました.

ユニバ・リポート:アイフォーンなど身近にある技術を活用--第37回国際福祉機器展ハイライト1

痩せないとなー・・・ と思いました.

 
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バリアフリー2010のワークショップでトークします

Posted by Kohei on 4月 8, 2010 in iPhone APP, お知らせ, 研究発表

バリアフリー2010のワークショップでトークします.

4月16日 金曜日 第2会場
「学び」や「仕事」で使える身近なテクノロジーとその活用事例のご紹介
講演者 山田 栄子氏(特定非営利活動法人e-AT利用促進協会)

の枠の中で13:30−14:30の時間帯にケータイやiPhoneを活用してアクティビティーへのアクセシビリティーをどのように向上させるか,上司の中邑賢龍先生と一緒にお話しいたします.

今回は緊張せずに話せるかなぁ・・・ 心配です.

 
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ガイドヘルパーという仕事

Posted by Kohei on 3月 18, 2010 in 研究発表

先日14日に大阪のサポートネットワークアミーカのガイドヘルパー養成講座にてガイドヘルパーの心得についてお話しをさせていただきました.
現在は行っていないのですが,私が大学院生の頃にガイドヘルパーの仕事をしていた時期が5年ほどあります.

当時はヘルパー業務について不勉強で,自分なりにこれで良いと思っていたことが,後から考えると非常に良くないことをしていたと反省する点がたくさんあります.
セミナーでは,そういう経験を踏まえてどういう風にガイドヘルパー業務に従事すれば,利用者にとって良いガイドヘルパーとなることが出来るかお話しさせていただきました.

現在もガイドヘルパーについては勉強中です.
経験を積めば積むほど,反省点は増えるばかりです.
いけませんね.

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