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「あほすき」に出てきました

Posted by Kohei on 11月 17, 2014 in 思いつきコラム

NHKのあほやねん!すきやねん!という番組の「時事っち」というコーナーに出演してきました.

テレビって限られた時間の中で,言うべきことを言うのは難しいな,と.
今回は生放送だったし.
言い訳はするべきではないですね.

ネットで見かけた放送中のコメントへの疑問について捕捉しておきたいとおもいます.

(1)障害を困難の程度問題として捉えることへの限界について

確かに,限界はあるんですよ.おっしゃるとおりです.でもやっぱり基本軸は障害を個人と社会との相互作用の中で生じる「不利益の集中」(星加, 2007)として捉えることが,発達障害という障害をうまくつかむために必要なことだと思います.発達障害って最近できてきた障害で「増えてきてる」なんて報道すらある.生得的な脳の機能障害がここ数年で急に増えるなんてわけがない.もちろん過去にはアテトーゼ型の脳性麻痺が生まれてすぐの紫外線照射でかなり減ったというように,障害がいきなり減ったという事実もあります.でも,それは機序がはっきりしているからなんです.
発達障害のような障害は社会との相互作用の観点から不利益の集中という観点で捉えていくしかないです.
それでもなお「程度」の観点から障害を捉えることに限界は残る.でもそれは,障害というものを理解する文脈に依存しているわけです.文脈に応じて,課題解決に最適な捉え方で対応していくしかないと思います.

(2)「お釣りを間違えて多めに渡して自腹切る」というエピソードについて

あれは,そういうミスすることが特性に起因するという話ではなくて,ミスしても管理者に言えない環境が問題だと指摘すべきだったのでは?といったニュアンスのコメントを見かけました.全くおっしゃる通りだと思います.

空気読ませるのが前提ってのがそもそもおかしいんですよ.システムとして.

放送で話したことは,放送で話したとおりです.
放送されなかった部分での感想を少し.

控え室では,解説員の早川さんとお笑い芸人の土方兄弟と一緒にいろんなお話を聞かせていただきました.

書いていいのかどうか解らないまま許可無く勝手に書きますが(スミマセン)
早川さんの仕事に対する姿勢に感銘を受けました.私が緊張してると,早川さんが自分も緊張しているとおっしゃるわけです.こんなにもそういう舞台に立ってきてなお,緊張するものなんですね.「緊張しなくなったら終わりかなあ」なんておっしゃっていたのが衝撃でした.本番前には何度も台本を読み直し,ものすごく準備されていました.ご自身の出番が終わってからも,いろんなことを気に掛けてケアされていました.ああいう仕事の仕方ができる人間になりたいです.

土方兄弟さんの話がめちゃめちゃ面白くて,プロってすごいなあという素人丸出しの感想をもちました.いや,実際素人だからこの感想で問題ないと思いますが.話の内容は仕事のネタで使われている内容かも知れないので書けませんが,ともかくめっちゃ面白かったということだけは書いておきたいなと思います.ファンになりました.

 
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いろいろな仕事

Posted by Kohei on 11月 5, 2014 in 思いつきコラム

おかげさまでいろいろなところから仕事をいただくことができています.

最近は指導する院生の研究と指導でドタバタしています.でも,院生が「研究って面白い!」といってくれるとああこの仕事をしていてよかったなあと思います.
とはいえ,学生の指導で満足していてもいけません.自分の研究をしないと.

最近は外部機関との共同研究が増えてきました.
大変ですが,面白いです.

そういう仕事の関係もあって,11月より,大阪大学のキャンパスライフ支援センターの招聘教員になりました.
任期は年度いっぱいです.

頑張ります.

 
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近況

Posted by Kohei on 10月 18, 2014 in 思いつきコラム

しばらく更新していなかったので近況など.

修士論文の作成に向け,院生と一緒に調査に行ったり,研究指導するので,けっこうキャパオーバーしてしまってます.

主の指導院生が3名.指導教官のサバティカルのためにうちのゼミに一時的に所属変更している院生が3名.服指導教官として指導している院生が4名.

どの院生も頑張っているので,その頑張りに応えてあげたいなあと,こちらもやる気が湧いてきます.

 

現在ゼミ生と取り組んでいる研究が面白いです(内容詳細はどれも書けないんですが)

・在宅人工透析をされている方がどのように日常生活の中で在宅透析を実施しているのか

・訪問看護ステーション所属の看護師の方々が,日々どのような意見を患者さんから受け,それらをどう解釈し,対応しているのか

・障害者雇用を実施している人たちが「合理的配慮」ができるような仕組み作りの研究

・産科医療保障制度の事故調査に関する研究

などなど

 

あとは自分の研究.

・某学校に通って支援の必要な学生や先生の支援の臨床活動+アクションリサーチ

・某大学との学生支援の研究

・某自治体との発達障害のある人のサポーター養成事業

・某病院との薬剤管理の安全に関する研究

・その他いろいろある相談業務と講演

などなど

 

それから職場の業務.これが結構多い.ムムム

 

あー,こう書いてみると心理学の方法論を使ってできる研究ってまだまだいっぱいあるなー

来たれ院生!(ポジショントーク)

 

 

 

 
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鬱状態について個人的に思うこと

Posted by Kohei on 7月 23, 2014 in 思いつきコラム

いまから書くことは何の科学的根拠もないし、心理学者として書くわけでもない。個人的な記録として書く。

数年前に鬱状態になってみて思ったのは、いま自分の中で起こってることがよくわからない、なんでこんなになってしまってるんだろう、という感覚だった。
長いこと苦しんで、それがコントロールできるようになって、それがあっていろいろなことが考えるようになった今、改めて考えたことを書く。
どうしてこんなことが自分の体に起きるんだろうか、ということは、書籍やネットででも調べてみると結構あっさりわかるものである。あ、ドーパミンがね、とか、そういうの。もちろん、ストレスについてはセリエの汎適応症候群とか、ラザルスとフォルクマンの理論とかそういうのも。でも同時に、なんというかそういう情報が欲しいんじゃない、と思う。

いろいろ考えて、ずいぶん考えて自分の中でひと通り落ち着いた考え方は「3つのエネルギー」という考え方だった。何度もいうけど、これは全く科学的な話じゃない。個人の主観。感想文。

どうも自分には3つのエネルギーがあるようだ。ひとつは身体エネルギー。もうひとつ正のメンタルエネルギー。最後に負のメンタルエネルギー。これのバランスがメチャメチャになった状態が鬱状態なんじゃないか、と考えてみると自分の中でいろんなことが腑に落ちるようになった。

振り返ると、鬱の状態っていうのは、何かこう「あー、今自分はメチャメチャ疲れてるな、心も体も」って感じから始まる。
で、ある日、朝起きて立ち上がろうとすると立ち上がれない(いや、なんとか立ち上がるのだけど)という状態になって「あれ?何これ?おかしい」と思う。だましだまし仕事に行くんだけど、もうそれが苦痛で苦痛で。時に涙を流しながら駅に向かうことになる。おかしい、休まないと、こういう時は休まないと、とか考えながら何とか仕事に区切りをつけて、1日休む。土日を挟んで3日くらい休むと、身体は元気になる。でも、メンタルが追いついてこない。
この辺りから、自分のことがわからなくなっていく。

それからのことは、まあすっ飛ばして、考えたことの結論を先に書くと
・身体エネルギーは休むとそれなりに回復する
・正のメンタルエネルギーはなかなか回復しない
・負のメンタルエネルギーは自動的に増えてく

ということ。

一般的に、鬱のイメージって、心のエネルギーがなくなって、それに伴って身体のエネルギーもなくなっちゃう、的な感じじゃないかなって思うんだけど実際なってみると全然違うぞ、と。
どちらかと言うと、身体はそれほど疲れてないけど、負のメンタルエネルギーが強すぎて体がコントロールできない。時に、指一本動かすのも辛いという感じになる。負のメンタルエネルギーは放っておくとどんどん溜まる。で、溢れ出す負のメンタルエネルギーは(自分や他人への)攻撃や恨み悲しみ恐れになっていく。

説明の順番がおかしいけど、どうしてメンタルエネルギーが二つなのか、ということを書く。身体エネルギーってのは0(何もない)から100(全部ある)って感覚で、休めば溜まるし、身体を使うと減る。
一方で、メンタルエネルギーを2つにした理由は、ポジティブな感情が増えると、ネガティブな感情が減ったり、逆のパターンがあったりっていうような、そういう拮抗関係がないからだ。そして上記のように、エネルギーが溜まる方法が違うからだ。

健康な状態ってのは、3つのエネルギーのバランスが取れているというよりはむしろ、3つとも自分の意思でコントロールできる状態なんじゃないかなって思う。
で、自分なりのコントロールのやり方をずいぶん模索してきた。

まず、身体エネルギー。これは休むことと、身体を使うことでコントロールできると感じた。

次に、正のメンタルエネルギー。これがまず難しい。溜まらない。休んでも溜まらない。どうしてもポジティブな気持ちになれない。常に低推移。で、瞬間でもポジティブになれる瞬間を探した。自分の場合は何かこう「純粋で美しい」と思うものに出会うと、少しポジティブな気持ちになれることがわかった。子どもの笑顔とか、サリンジャーの小説とか、ブランキージェットシティーの歌とか。ともかく「汚染されてない」と自分が感じるものにやたらと惹かれ、そしてそういうものを目にするたびに涙が出てきた。

最後に。最も厄介なのは負のメンタルエネルギー。放っておくと溜まる。ともかく、脳内の仮想敵が暴れる、嫌なことをいってくる。自分一人でいても、脳内の仮想敵がものすごく嫌なことをいってきて、ストレスで倒れそうになる。人の善意の裏に悪意を疑う。態度にもそういうのが出てしまう。そんな自分が嫌になる。で、この負のメンタルエネルギーが減らない。これが減る、というのを説明するのは少し難しいけど「スカッとする」という感覚が近いのではないかと思う。だから、スカッとすることを探すようになる。

話は少しそれるけど、自分の仕事の中で、自傷する人と何人も付き合ってきたのだけど、彼ら彼女らの多くが、自傷すると「気分が少し晴れる」「スカッとする」「痛いけど、一通り行動を終えると、気持ちが落ち着く」といったようなことを言う。もちろん全部ではないんだけど。こういう行動の裏には、負のメンタルエネルギーを消費するというのがあるんじゃないかと思う。

そういうのは放っておけばいいと思うかもしれないけど、放っておくと爆発する。爆発するときは、本当に自分をコントロールできない。理性を取り戻すのは一通りの行動が終わった後である。

自分の場合は、一瞬でもスカッとする方法を探した。でもこれがまあ、ない。で、お金を使うってのは結構自分の中でそれに相当するのだと気づいた。たぶん、人それぞれもっているストレス解消法ってのがこれに当たるのではないかと思う。寝るのも少しだけ負のメンタルエネルギーを減らすのに効果的だったけど、しばらくするとまた溜まってくる。

負のメンタルエネルギーについてはずいぶん悩んで、結局こいつには外部の原因があるんだという結論になった。嫌いなやつと顔を合わせないといけないとか、仕事そのものが自分にあってないとか、やらないといけないけどうまくいかないこととか。そういうのは、ともかく物理的に離れるしかない。離れられないなら、やっつけるか、解決するしかない。これはもう、運とかそういうのも関係してくるような気もする。

どうにかこうにか、この3つのバランスをうまくとることが自分の健康を保つことなんだ、と感じている。

尻切れトンボな感じだけど、書く気持ちが保てなくなったので一旦ここで終わる。

 
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長男が制作したLEGOコマの記録

Posted by Kohei on 7月 1, 2014 in 思いつきコラム

長男は,LEGOを使って遊ぶのに,小さい頃から作り続けている3つの対象があります.
ロボット,飛行機,コマ.

ロボットと飛行機は分かるのですが,コマっていうのが面白いなあと.
最近急にコマを作らなくなったので,長男が5歳くらいまで作っていたコマについてアーカイブしておこうと思ったわけです.

残念なことに,いつそのコマを作ったのか,記録が曖昧なのです.
2歳から5歳直前くらいまでの記録って感じですかね.
リンク先は全て動画ファイル(MP4)です.どれも10MB前後あります.

コマ1
コマ2
コマ3
コマ4
コマ5
コマ6
コマ7

こうやってみると見た目要素というだけではなく,ちゃんと回るものになってきてますね.
ちなみに特殊なブロックは使っていません.

 
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バリアフリー2014に行ってきました

Posted by Kohei on 4月 18, 2014 in 思いつきコラム, 支援技術系

バリアフリー2014に行ってきました.

全体の印象としては,一時期規模縮小気味だったのが盛り返してきたなあという感じです.新興のカテゴリとして,介護ロボット,在宅ケアのクラウド管理システム,が伸びてきたことによるものでしょうか.

インテックス大阪の利用状況としては
バリアフリー2013では
1号館:使用せず
2号館:福祉車両,車いすなどの移動機器
3号館:ベッド・マット,入浴関連,トイレ設備,施設用設備・機器
4号館:慢性期医療展&食のゾーン,介護関連,自助具,コミュニケーション機器・各種サービス,図書・文献
5号館:住宅関連連,リフト・昇降機,介護予防・リハビリ,各種コンピュータシステム
その他:センタービル2階で基調講演と特別講演.6号館2階会議室でセミナー.

だったのが
バリアフリー2014では
1号館:入浴関連,トイレ設備,介護予防・リハビリ
2号館:介護関連,自助具,コミュニケーション機器,緊急警報.セキュリティ関連,各種サービス
3号館:ベッド・マット,各種コンピュータシステム,施設用設備・機器,図書・文献
4号館:福祉車両,車いすなどの移動機器,住宅関連,介護ロボット
5号館:福祉車両,車いすなどの移動機器,,リフト・昇降機
その他:センタービル2階で特別講演.6号館2階会議室でセミナー.

となっています.1号館分増えています.
で,ざっと数えたところ,
バリアフリー2013の出展社数が307
バリアフリー2014の出展社数が411
で,めっちゃ増えてます.何があったん? by my Abenomics?

で,以下,個人的に面白かったものを.

視聴覚の感覚機能の製品に関しては,結構もう成熟していて新製品的な者は無いなあと.ただ,携帯型の電子ルーペ/拡大読書機が各社海外製のものの輸入代行が増えてきたなあという印象.
こうやって技術がコモディティ化すると,中国や東南アジアで製造したものが増え,値段が下がる感じです.高機能の拡大読書機は相変わらず20万弱.で,前述のように,シンプルに機能を割り切った製品が3万円前後で出てきています.で,中間の性能のものはだいたい10万円弱.アイウェアや助聴器については,少しずつ新製品が出てきていて,小型化,高性能化されている印象です.

面白かった製品はアメディアさんのところで販売されていた
・よみいろ:光と色の検知&読み上げ機.24800円
http://www.amedia.co.jp/product/etc/yomiiro.html
・メテオ:ポケットに入れておく触読式時計.3つのボタンが付いているだけのデザイン.3つのボタンはそれぞれ,時間・分(10の位)・分(1の位),に対応していて,押せば振動回数でそれを伝えてくれます.13000円.
http://www.amedia.co.jp/product/etc/meteor.html
あと,昔からあるスキャナ一体型音声・拡大読書機「よむべえ」は「よむべえスマイル」になってマイナーチェンジ.手書き文字のOCRプログラムを追加で入れられたそうです.

あと,気になったのは点字・点図プリンタ アーチBP-S
http://www.2949n.com/prod/06.html

499800円と従来品に比べて低価格です.
点字プリンタ系って,点訳ソフトとセットで考えないと使い勝手が分からないので,使い勝手についてはなんともいえません.
データを読み取るドライバーは専用のものが付属しているようですが,点訳のソフトがどうなっているのか,質問しそびれてしまいました.

で,ATやコミュニケーション機器等の関連.

橋本義肢制作株式会社さんのPalette.
従来あった赤外線コントローラータイプの環境制御装置をタブレットのインタフェースで行えるようにした製品.ウェブサイトが無かった…
で,特に面白いなと思ったのが,これのオプション品のベッドスイッチコントローラー.
開発元のこれと合わせた製品なんだけど
http://www.cosmo-info.co.jp/product-info/medical-welfare/bsc/

興味深かったのは「ちからわざ系」のインタフェース.
ベッドスイッチって赤外線操作に対応してないんですけど,それを無理矢理(?)このコントローラーに固定して,赤外線対応のコントローラーのアクチュエイターで物理的にベッドコントローラーのボタンを押して,無理矢理赤外線対応にするという製品.これ,応用効くよね.

コミュニケーションエイド系は特に目新しい製品は見つけられなかった.
っていうか,出そろっているように思う.
じゃあマーケットとして成熟しているかというとそれは違う.
結局,どう使えば良いか,の知識の部分が普及不足.というわけで各出展者さんはセミナー等の普及が大変だ,とおっしゃっていました.
個人的にこのようなコミュニケーションエイドはニーズのある人に全然届いていないように思う.ニーズのある人(コミュニケーションに(重度の)障害のある人)が直接の購入者じゃないってのがむずかしいところなんだろうなあ,と.

新製品見つけられなかった,と書いたけど,株式会社ユープラスさんのぽんぽんわーるどきんぎょすくい,というiPadアプリは新製品です.300円.安い.
これは,トーキングエイドAPPの時に売り出されたワイヤレススイッチボックス対応のアプリ.外部スイッチでiPadで遊べる.
画面タッチしたら良いのになぜ外部スイッチ??と思われるかも知れませんが,外部スイッチは重要なのです.
iPadはiPad内のアプリしか操作できません.でも,外部スイッチは世の中に出回っている多くの製品に取り付けることができるので,身体を動かすことが困難なこどものできることを増やすことができるんですね.
で,このぽんぽんワールドはiPadでできる金魚すくいゲームを,外部スイッチでもできるようにして,徐々に外部スイッチの使い方を遊びの中で学んでもらおうということを狙ったアプリ,だそうです.

あとはやっぱり株式会社アシスト・アイさんのところから発売されているOAK.
http://www.assist-i.net/at/service/product/oak/

OAKというのは,Observation and Access with Kinect の略で,Kinectのカメラとモーションキャプチャ機能を使って,身体のほんのわずかな動作を検出してスイッチにしてしまうというスイッチインタフェース.
これ,何がすごいって類似製品が無いこと.あと,8000円.Kinectが20000円としても足して30000円未満.もちろん,PCは要るけど.でも,Windowsであれば動くので投資額としてはすごく低い.
地味に高機能.任意で動かせる箇所を探しにくい人もいるなか,OAKはカメラを通じた画像解析で,最も動いてる箇所を数十秒で見つけて,スイッチ化してくれる.口角が数ミリ動けばそれだけでスイッチのオンオフが可能になる.身体に何も装着しなくても.これってユーザーはそれほど多くないかも知れないけれども,これで人生変わる,という人は多いと思う.

話がどんどん飛びますが,ブログなんで勝手に行かせていただきます.

NPO法人共用品研究会関西 さん
毎年出展されているのでおなじみ,って感じなんですけど.今回初めて知ったことがあって.っていうか,前からあったのか,これ.

障がい者モニター派遣制度
http://kyoyohin-kansai.org/wp/432

またまた話は変わって,介護ロボット系の話.

過去にもちらっと書いたんですけど
■国際福祉機器展 H.C.R. に行ってきました
http://okakohei.com/archives/781
■番組にまつわるエトセトラ
http://okakohei.com/archives/813

正直,パワースーツのニーズがイメージできてません.
新しい領域なので,イメージできないのかも知れませんけど.
印象としては介護ロボットについては国が普及のためにすごく予算突っ込んでるなあという感じです.

介護ロボットってコミュニケーション系とパワースーツ系があって.
どっちも勢いがすごいなあと.
僕はこの辺はあんまりコメント控えておきますが.
なにせ,自分で使ったことないので,勝手なことは言ってはいけません.

モーターとか,電源のない歩行アシスト製品がいくつか出てました.こっちの方が興味あります.
IMASENさんの ACSIVE
http://www.imasengiken.co.jp/s/s-walker.html
ちょうど歩行困難なおばあさんが試着していて.
あー,確かに歩きやすいなあ,方向転換はちょっとしにくいけどなあ
とおっしゃってました.
こんな感じで軽くて装着が簡単な方がニーズあるんじゃないかなと.
リハビリするにしても.

あと,これ関連で NEDOブースに出ていた
株式会社スマートサポートさんの軽労化スーツ(スマートスーツ)
http://la-classy.net/smartsuit
試着させてもらったんですけど,確かにほんのちょっと屈伸が楽.

つづいて,移動支援関連で.

IMASENさんの電動簡易移乗機I-PAL
http://www.techno-aids.or.jp/robot/pdf/25-013.pdf (リンクはPDF)

なんでウェブサイトないんでしょう,
車いすからの移乗って結構大変です.リフトタイプは役立ちますが,バンドで身体を固定したりする必要があるので.ってことで,車いすからそのまま前に寄っかかる感じで使える簡易移乗機はそれなりにニーズがあるのだろうなあと.利用できる人は限られるとは思いますが.

同様の製品で
ARTPLANさんの愛移乗くん
http://www.artplan.ne.jp/fukusikiki-kaihatuayumi.html

このタイプの移乗機で半手動ものとしては
大和ハウスさんの免荷式リフトPOPO
http://www.daiwahouse.co.jp/robot/popo/index.html

っていうか,大和ハウスさんロボット事業への注力がすごいです
http://www.daiwahouse.co.jp/robot/index.html

高齢期疑似体験システム シニアポーズ
http://www.daiwahouse.co.jp/robot/seniorpose/index.html
これなんかは,実験系の心理学者もつかえそうです.

上記の事業の中で個人的に一番期待しているのは自動排泄処理ロボットです
http://www.daiwahouse.co.jp/robot/minelet/index.html

えー,話はまたまた変わって.介護系のレクリエーション.
製品がどうこういう話以前なんですけど,自分の祖母とか祖父がね,施設にいたときのことを思い出してしまいました.

折り紙おったりね.タオルたたんだりね.みんなで歌歌ったりね.
これ,自分やったらやりたいかなって.要は,利用者も暇をもてあましてる.介助者は1対1対応できない.どうせやるなら,リハビリにも繋がることを.的な発想ですよね.これしか解決策無いんか?って思いますけど,今のところ無いんでしょうね.

レクリエーション系のブース,いくつか出てました.
面白かったのは第一興商さんの製品とサービス.あのDAMの第一興商ですよ.カラオケの.

DKエルダーシステム
http://dk-eldersystem.com/

こういう分野への参入.なるほどなあ,と.
コンピューターよりもカラオケセットからの方が,結構取っつきやすい人も多いのだろうなあ,と.
カラオケのシステムって画面と内蔵コンピュータと,通信サービスがセットなんですもんね.コンテンツどんどん導入できますやん.
いや,これ,すごいわ.

あと,面白かったのは健康管理系.

Panasonicさん のデジタルミラー.
http://www.nikkeibp.co.jp/article/dho/20120717/316208/

これはそっと見守る感じですね.

あと,もう一回介護ロボットに戻りまして

melihatさんのネット介護ロボ「みと〜ね」
http://www.melihat.jp/top_mitone1.html

要は部屋に据え置くネット対応監視カメラなんですけど.
監視カメラを部屋の中におくというのは,意見の分かれるところだとは思いますが.

介護ロボットって増えてますね.
今後どうなっていくのかなあ.

以上,とりとめもない雑感です.

 
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2014年度が始まりました

Posted by Kohei on 4月 14, 2014 in 思いつきコラム

新年度,ドタバタしていて何か書こうと思って忘れていました.
オカラボ2014年度始動です.
現在のところ,公式なゼミ生2名.
指導している院生1名,修了生2名.
いろんなことがあっていろいろサポートしている院生が数名.
結構いっぱいいっぱい.でも,充実はしています.
今年はいくつかプロジェクトの予算を取ったので,それを動かして成果を出していかなければならないし,継続している予算の付いたプロジェクトの成果ももちろん出していかないといけません.
スタート時点で既にキツイなあ…という印象.
でもまあ頑張らないといけませんね.
研究者として,教員として,父親として,どれも手を抜くわけにはいきません.

 
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広汎性発達障害のある人とのコミュニケーションの難しさ

Posted by Kohei on 2月 9, 2014 in 思いつきコラム

社会性の問題、ではない。
語用論の問題、でもない。
相手の話がわからないこと、でも
こちらの話を理解してもらえないこと、でもない。

そういうことは、時間をかけて丁寧に話せば解決することだ。

そこから先に壁がある。それは、

筋が通ってないように思える、ということだ。

例えば、就労場面での話。

「職場でケータイ電話の所持が禁止されているのは納得できない」といわれる。

そういう決まりなんだから仕方ないでしょう?だって、その仕事、対象の人のプライバシーの問題があるでしょ?あなたはサービスを提供してお金をもらう側で、サービスを受ける側ではないでしょ?と話してみる。

「障害があるから、配置が覚えられない。それをケータイのカメラで補うのだそれがわからない職場は、障害者雇用をする資格がない」と返される。

んー。
ここから先は端折る。

要するに、無数にツッコミどころがある。
こんな考え方が社会で通るわけがない、と思う。

そういうことを、配慮ができていない、ケータイの持ち込みは権利だ、と主張されても困る。

こういうとき、どう考えればいいのだろうか。さんざん悩んできた。

そして今、どう考えるか。

まず、なぜこの人はこんなことを言うのだろう?と考える。
自分の経験上、人がこのように不満を言うのは、本当にそのことだけが問題である場合というのは少ない。たいてい、2つ3つの懸案事項があって、それがひとつの悩みとして表に出てきている、というのが多い。

悩みとは、シンプルな課題(懸案事項)が同時に複数生じて、それが絡まってしまい、どこから手をつければいいのかわからなくなっている状態のことだ。何本かの糸が絡まった状態が悩みである。まず、絡まりを解いて、一本ずつ解決していくしかない。

なのでまず、懸案事項を整理する。
特に発達障害のある人の場合、何が懸案事項なのか、自覚することが難しい人がいる。また、自覚してもそれを言葉で表現することが難しい人がいる。そして、話していた悩みとは程遠いところに懸案事項のひとつが隠れていることがある。むしろ、話していた内容なんで本当の課題と関係ない場合すらある。

つまり、聞き出すことは難しいのだ。これを聞き出そうとすると失敗する。

聞き出してみたとしよう。最初は聞いても、よくわからない。それを手を替え品を替え、質問していく。するとだんだん話が見えてくる。見えてくると、今度は、その話に矛盾が見えてくる。そうなるとほとんどの人はその矛盾を指摘したくなる。それはおかしいよね?それは、さっきの話と違うよね?こないだは違うこと言ってたよね?それ、前も私が指摘したことあるよね?などなど。そういう話を繰り返すと、相手は何も言えなくなる。相手が何も言えなくなると、なんというか、悩みを整理してあげたような気持ちになる。

こちらはスッキリするかもしれない。相手の問題を整理し、矛盾を解消してあげたのだ。相手は、矛盾に気づいていなかったようだけれど、そこを指摘したら理解してくれたようだ。説得には少し時間がかかったけれど、世間の感覚からいうと、どう考えてもそれは道理が通らないということを納得してくれたようだ。はー、疲れた。でも、いいことしたなぁ。

とまあこんな感じだ。結局、数日後には同じことが繰り返される。

話を戻す。つまり、聞き出すことは難しいのだ。解決法はひとつ。普段から、長く一緒に時間を過ごし、本当の懸案事項を見つけて、それを解消するしかない。

二者間のコミュニケーション場面では、相対的にコミュニケーションが得意な人が、不得意な人に合わせるしかない。

そして、もうひとつ。

その人が抱える問題を、コミュニケーションのレベルで評価して、コミュニケーションによって解消しようとするのは難しい。

こういうことを考えると、そのコミュニケーションが得意な人は、コミュニケーションの枠を超えて本当の課題を見つけることをしないといけない、ということになる。

ここでまた、壁がある。
どうしても解決できない課題、というのもある。社会というものを考えると、そういう解決困難な問題は山ほどある。

そういうとき、結局、相手にその困難な状況を受け入れてもらうしかないと感じるシーンがある。

もちろん、解決できることは解決する。
社会的資源を活用して。学術的な知見を活用して。工学的技術を活用して。コネクションを活用して。オフィシャルなルートだけじゃなく、アンオフィシャルなルートをも活用して。

それでもなお、解決できないことがある。その人の言う解決すべき課題が、誰がどう考えても「筋が通らない。おかしい。」というのなら、それはちゃんと向き合って解決した方がいい。
ただ、その人の理屈でのみ、課題になっていて、一般的に筋が通らないということがある。これを解決しようとするのは難しい。これが難しい。

そういう場合、福祉や教育の場面では「その人のそのままを受け入れることが大切」というような話を聞くことが多い。

これは無責任だと思う。そのまま受け入れる、って一番難しいように思う。
そのまま受け入れましょう、という人はたいていの場合ステークホルダーではない。

そのまま受け入れるって、責任の取り方と関係してくると思う。
そのまま受け入れる、ということは、なんでも許すということでもないから。
どこまで責任を受け入れるのか。

なので自分の場合はそのまま受け入れるという感覚はしっくりこない。
この感覚を言葉にすることは難しい。でも、誤解を恐れずに言うのなら「でも、しゃーないやん?」ということになる。

しゃーない、という風に言うと、課題は実は解決しない。だからそれはごまかしに過ぎない、と非難されるかもしれない。でも、そうするしかないこともある。

そうやっていいながら、また一緒に時間を過ごしていくしかない。

こういうのを福祉や教育の分野では「寄り添い」というのかもしれない。

個人的には寄り添いという言葉は好きではない。寄り添うってなに?定義は?と思う。

ここで自分がその言葉を使うなら、寄り添いとは「付かず離れず、関係性を切らずに保ち続けていられる状態」のことかなと思う。英語で言うところの、keep in touch というニュアンス。いや、これもまたたいがい曖昧ではあるけど。

もう長年この問題について悩んでいる。いろいろ考えて、自分なりにたどり着いたのがここまで。

まだ先があるように思う。もうしばらく考え続けたい。

(この話の元ネタになった方とは相談して合意のもとでこの記事をアップしています)

 
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iPadをうちの子仕様にしてみる

Posted by Kohei on 1月 20, 2014 in iPhone APP, 思いつきコラム

初代iPad.古くなったとは言え,まだまだ使える.
iOSは5.1.1だし,カメラは付いてないけど.
でもまあ使えるし,完全子供仕様に生まれ変わらせてみようかと.

参考になるサイトは山ほどある.
例えば

・iPad子供向け設定方法まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2135898903099853101

・<パパ必見> 子どもにiPadで遊ばせる前に絶対にしておきたい設定や機能制限
http://papastyle.livedoor.biz/archives/25425362.html

・子どもにiPhone/iPadを渡すとき、知らないと絶対に困る2つの事
http://blog.keaton.com/2011/08/important-2-things-for-children-playing-with-ipad.html

など,「子ども」「iPad」「設定」等のキーワードで検索すればたくさん出てくる.

というわけで,基本的な設定は上記サイトをはじめ,たくさん共通して書かれているので,割愛.
以下はあくまでうちの子達への設定ということで.

まず,設定前に私が考えた事を箇条書きにしてみました.

・うちの子はiPadをいつか乱暴に扱う
・うちの子はiPadをいつか落とす
・うちの子はiPadをいつか濡らす
・うちの子はiPadを汚れた手で触る
・うちの子はiPadを家の中であってもどこかに置き忘れる
・うちの子は父が思っているよりもずっと特定のアプリしか触らない
・とはいえ,それら特定のアプリは少ないわけではない
・うちの子はやりたいアプリがあれば,何が何でも探そうとする
・そうするうちに,アプリが消されたり,位置が変わったりする
・うちの子はパスコードロックを掛けても適当に番号を入力するので,失敗を繰り返して父でも解除できなくなる
・うちの子は子どもが使うことを想定されていないアプリでも使いたいものは使う
・うちの子はひらがなならなんとなく読めるし,なんとなく入力できる

基本方針としては,
使わないものは入れない.
聴く音楽は入れる.
使わせたいアプリ,は基本的に入れたくないが,実験的な観点からちょっとだけ入れる

いざ設定.
iPadの本体の設定から 設定>一般>リセット>全てのコンテンツと設定を消去

で,Macに繋ぎなおして「新しいiPadとして設定」.
とりあえず,位置情報はONにしたけど,iCloudはしようしないということにした.
一般>自動ロック>2分
一般>パスコードロック>オフ (使って良い良くない,は子どもと共にルールを決めて対応する方針)

一般>機能制限>Safari, iTunes, Ping, インストール, Appの削除,をオフに(子どもが勝手にいじれないように).
※ と書きましたが,他のブラウザより断然Safariの方がこどもが使いやすそうだったのでSafariはオンにしました
一般>機能制限>変更の許可>アカウント「変更を許可しない」に
一般>機能制限>コンテンツの許可.音楽とPodcastを不適切な内容の再生は「許可」(ブリトニーの曲とか引っかかるし)
一般>機能制限>コンテンツの許可>ムービー>とりあえずいまのところはすべて許可
一般>機能制限>コンテンツの許可>テレビ番組>とりあえずいまのところはすべて許可
一般>機能制限>コンテンツの許可>App>とりあえずいまのところはすべて許可(使って良いアプリしか入れないから)
一般>機能制限>コンテンツの許可>App内での購入>オン(これがオフだと使い勝手が悪い.その代わりパスワードの要求は「即時」)
一般>機能制限>Game Center >すべてオフ(いらないから)

一般>日付と時刻>24時間設定
一般>キーボード>日本語テンキー以外削除.キーボードの分割はオフ.入力はかな入力.

通知>通知センターで表示するApp>なし(スケジューラやリマインダーは「まだ」使わない)

メッセージ>iMessege>オフ

Store>自動的ダウンロード>すべてオフ

いよいよアプリ.入れたアプリは以下

最下部(常時提示)
・YouTube
・ミュージック
・Yahoo!あんしんねっとHD
・おえかキロク
・Lotus

スクリーンショット 2014-01-20 16.15.47


1ページ目(双子が遊ぶ系.たまに長男も)
・Toca Birthday Party
・Toca House
・Toca Store
・Toca Builders
・Toca Train
・Toca Kitchen
・Toca Tea Party
・Toca Robot Lab
・Toca Doctor
・Toca Hair Salon
・Toca Mini
・Toca Band
・Toca Lab
・BabyTap HD
・Tiny Diggers
・LEGO App4+
・おしりたんていーきえたサンタクロースー
・Soundrop
・さがして!なぞって!アンパンマン
・Faces iMake

スクリーンショット 2014-01-20 16.16.04


2ページ目(長男が遊ぶ系,長男が調べる系)
・Build-it-up
・Scan and Match
・Sort It Out
・Mutch it up
・Matrix Game 2
・Series 3
・かず:こどもゆびドリル
・かずとたしざん for iPad
・あいうえおのえほん for iPad
・カタカナ:こどもゆびドリル
・Enjoy Learning Anatomy model puzzle(人体パズル)
・世界のカブト・クワガタ図鑑
・恐竜大図鑑vol.1 full
・元素図鑑
・Bugs & Buttons
・公園で探せる昆虫図鑑
・動く爬虫類図鑑
・釣魚1400種図鑑

・音声検索

スクリーンショット 2014-01-20 16.16.17

3ページ目(子どもは使わないので,最終ページに)
デフォルトアプリ

・大辞林

うちの子が今使えるものだけを入れた.
今使えない物は使えるようになったら入れれば良い.
類似アプリがあるものについては,一番良いものだけを入れた.
TOCAシリーズが多いのは,それだけTOCAシリーズが他のものよりも優れていると思うからだ.

お勉強系も入れようかと悩んだけれども,どうせやらないので外した.
子ども向け無料動画Gyao Kidsは一通り考えて,外した.

デフォルトアプリを除けば27本も入れているが,正直言って多いと思う.

もし,学校で使う,余暇でも使う,というのであれば,理想的には2台を学校用と余暇用に分けられた方が良いと思う.

あと,学校で授業で使うのであれば,あくまでメインで使うと言うよりは,通常の手段では教育内容にアクセスできないという子どもが,教育内容にアクセスできるようにするために使う,ということが最優先で使われるべきだと思う.

全員がタブレットを使う教育というのは,まだこの時代には必要ないと思う.なぜならば,そんなことより先に,上記のように全ての子どもが教育内容にアクセスできるような状態にする事の方が先決だと考えるからだ.
どちらも同時にやれば良いという人もいるかも知れないが,現実的に人的資源や時間やお金に制約があることを考えれば,全員に,というのは後回しで全く問題ないと思う.

iPadを使った反転授業,など流行りつつあるが,やるなら教育目標を明確に,到達目標を明確にして,定まった時間の間だけ用いるべきだと思う.教育目標と到達目標が明確でないなら,やらない方が良いと思う.

ま,今回の話は私が父親としてうちの子に使わせるという,話だから,教育の話はしませんけれども.

 
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番組にまつわるエトセトラ

Posted by Kohei on 10月 18, 2013 in 思いつきコラム

【2013/10/21 ラジオ放送バリバラRも放送されたので追記しました】

バリバラ.本当は最初から最後までいるのですが,ラスト数分の登場になりました.テレビは難しくて,時間枠の都合等があり,コメントしてもコメントが放送されるとは限りません.なので,少し捕捉させてもらおうと思います.

●ロボットスーツについて.

ロボットスーツや歩行アシスト系の技術が近年メディアに掲載されることが多いです.
毎年国際福祉機器展やバリアフリーに参加しますが,いつも感じることとしては,(これは障害支援技術全般に言えることなのですが)誰がどういうシーンで使うのか考えることが重要だということです.

まず,歩くということは移動手段の内のひとつです.なので,車いすユーザーの移動手段として考えると,車いすの方が現在のところは,ずっと便利だと思います.番組では「ロボットスーツを使えば,歩ける.車いすに乗っている人が歩けるようになるのはいいことだ」という主張・展開になっていなかったのが良かったなあと個人的には思います.こういう新しい技術のすごさを示す一方で,番組内では上手くいかなかったシーンも放送されていました.額に装着する視覚補助具にしても同様で,こういう正直なところがバリバラという番組のいいところだなあと思いました.

番組で登場した方は,車いすマラソンをされている方です(次のパラリンピックできっと活躍されると思います,応援してます).装着して足を動かす練習をした後,普段使っていない体幹の筋肉が疲れていたので,筋トレとして良かったと話されていました.最近ロボットスーツがリハビリ機器として紹介されるシーンが多いのですが,現状としては,まだ厚労省の許可は下りておらず,実験段階のようです.リハビリにこのような機械がいるのだろうかとも思いますが,一方で技術が生活スタイルを変えるということも頻繁に起こりえるので,別の用途として広まる可能性もあります.

個人的にはアイアンマンになってみたいです.

●額に装着する支援機器について.

開発者の方は,これからまだまだ改善していく余地がある,と話されていました.現状,あの機器は単体ではなく白杖の補助として使う目的で開発されています.

課題はあるなあと思います.課題というのは,まず番組内でも言及されておりましたが,現状の技術として,ノイズが多い実環境だと物の輪郭がわかりにくいということなどです.そして,そもそも白杖で十分だと考える当事者は多いでしょう.実際,白杖でかなりのことが分かりますし.ただ,白杖で知りうる情報には限界が有り,何らかの補助具で情報取得を補強したいと考える人もいると思います.例えば,白杖を使っていても,車のサイドミラーや看板など,空中に飛び出している物で怪我をする視覚障害者は多いです.

●ブレインマシンインタフェースについて.

「念ずればそうなる」という夢のような状態を将来技術がかなえるというのはあり得る話です.ただ「近い」将来ではないと思います.
一方で,身体の一部さえ任意で動かせるならば,パソコンを操作することは,既に可能です.そのような製品がいくつもあり,実際にまばたきやほおの動きだけだけでチャットをしたり,本を書いたりしている人が,たくさんいます.本当にどこも動かせないという人は少ないです.なので,一部が動かせる人は,ブレインマシンインタフェースよりも,まずは前述の装置を使う方が良いと思います.ただ,ALSのような病気で,本当に身体の一部も動かせなくなる人もいます.そういう人にとって,ブレインマシンインタフェースが期待されるというのはよく分かります.

余談ですが,攻殻機動隊の電脳化には大変興味があります.

●筆記補助具について

これについてはまず,謝らないといけません.
番組内で調子に乗って「将来的に100均で売っててもおかしくない」と発言しました.
制作者の方のご苦労やアイデアのすばらしさを考えると,失礼な発言でした.申し訳ありません.

●スマートフォンのアプリについて

で,ここが書きたかったことなのですが,私はアプリで全ての問題を解決できるとは思っていません.番組を制作されたディレクターさんもそういう誤ったメッセージを送らないように注意をして制作されていました.アプリというのは身近にある手に入りやすい支援機器のひとつであるということです.
最も重要なのは,誰が何のために使うのか,だと思います.道具を使う前に,使う目的がまず大切であるということです.アプリじゃなくてもできることは,かなり多いと思います.無理して使う必要はないと思います.ただ,このアプリのおかげで今までできなかったことができるようになった,という方もいます.番組では,「こういうものを,こういうアイデアでつかったら,問題が解決した,生活の幅が広がった,できることが広がった」というニュアンスになっています.こういうことが大切だと思っています.なにせケータイはケータイしやすいので,汎用性の高いポータブル支援機器になります.障害の有無に関係なく,ケータイが手放せない人は多いはずです.支援技術,というものが仰々しく存在しているのではなく,すでに身近に「あるテク」ノロジーが,アイデア次第で,障害に伴ういろいろな困難を解消するツールになるんだということが言いたかったことです.

●最後に

こういう難しいテーマを,丹念に取材されて,ギリギリのところでうまく調整された上で,番組を作り上げていくディレクターさんの仕事を,この2ヶ月ほど見せていただきました.取材,打合せ,調整,撮影,編集などなど.半日撮影して一切使わなかったシーンもあったりで,なかなか厳しいなあと.小学生並みの感想で申し訳ないのですが,すごいなあとおもいました.全国飛び回られて,いろんな人を取材し,内容と表現のバランスをとりながらも,バラエティー番組として面白く作り上げられる.すごいと思います.バリアフリーをバラエティーにするという挑戦的な試みを実際に番組として継続されているというのはすごいことだと思います,とても勉強になりました.

【2013/10/21 追記】

ラジオ番組「バリバラR」でアプリの紹介についてお話をしました.
放送内容については,以下のページで期間限定ですが,視聴できるようです.
書き起こしたテキスト版も掲載されています(すごい!!!).
http://www.nhk.or.jp/baribara/baribarar/index.html

で,肝心の私が調べたアプリとそのリスト一覧はこちらにあります.
↓↓↓↓↓
http://okakohei.com/archives/category/iphone-app

あと,この手の情報はいろいろな人がまとめているのですが,そのいろいろな人の情報へのリンク集を金森さんがまとめておられます.
金森さんのブログはとても有益な情報満載で,私も勉強させていただいております.

http://kinta.cocolog-nifty.com/kinta/2013/08/ipad20130812-b2.html

【2013/10/21 追記の追記】
公式ウェブサイトで「アフタートーク レギュラー4人の反省会」が掲載されています.
こういうのを載せるところがバリバラのいいところだなあと思います.
何度も頷きながら読み返しました.
http://www.nhk.or.jp/baribara/lineup/131018.html

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