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ストーリーを組み立てる

Posted by Kohei on 10月 13, 2016 in 思いつきコラム

ストーリーを組み立てる能力って重要だな,と学生指導をしていて思います.目の前にある素材は同じなのに,ある人はそれをうまく“調理”する一方で,別の人はその素材を活かしきれないというようなシーンがたくさんあります.強引でも魅力的なストーリーを語れる人は“強い”です.自分に有利な条件を獲得できる可能性が高いように思います.

こういうストーリーを組み立てる能力って育成可能なんだろうか,というのが最近思ったことです.例えば,知能検査の中には「ある一連のストーリーが場面ごとにバラバラになっているカード(か何か)を時系列に沿って正しく並べる」という課題を採用しているものがあります.ちなみに,検査にもよるのですが,ザックリと書くとこの手続きによって,対象者の原因と結果を予測して結びつける能力(≒文脈の理解),時間の概念の理解の能力を見ることができると考えられています.

知能は(ある程度年齢がいけば)基本的には大きく変化しないと考えられているので,前述のストーリーを組み立てる能力って変化しないんでしょうか.検査の手続きだと変化しないかもしれませんが,もうちょっとザックリした「語り方」みたいなものは変化するでしょうね.この語り方の変化みたいなものに私は興味があります.

例えば前述の検査手続きにおいては,正解したかどうかのみが問われることがほとんどなのですが,もうちょっと問い方を変えてみると別のことがわかるように思います.

不正解(想定されたストーリーとは異なる順序で並べる)の子供に「これはどういうお話なの?」と尋ねるとそれなりのストーリーを語る子と,「……わからない(黙る)」という子がいたりします.同じ不正解でもこの違いは大きいんですよね(もちろん黙ってしまう原因もいくつかあります).

冒頭に書いたように素材をうまく“調理”して魅力的なストーリーを語れるってことは,文脈を捉えるということと別軸の能力なのではないかと思います.

そういうことを考えながら,うちの子達とおもちゃを使いながらストーリー作りを楽しんでみました.
使用したおもちゃ?はローリーズ・ストーリー・キューブスというものです.

一度父(私)が見本を見せてからの,

(1)双子兄(6歳6ヶ月)のファーストトライ. ←動画ファイル mpeg4(4.6MB)

そして,それを受けて

(2)長男(8歳5ヶ月)のファーストトライ. ←動画ファイル mpeg4(9.4MB)

さらにそれを受けてからの

(3)双子兄(6歳6ヶ月)のセカンドトライ. ←動画ファイル mpeg4(7.3MB)

あらためてこれをみて思うのは……ストーリーを組み立てるのはやっぱり難しいことなんだなあ,という素朴な感想です.
双子兄の1回目と2回目,比べても質的に何か変化があったようには思えません.ただ,長男とは違うので,発達段階や経験で違いはありそうですね.

論文だったらこんなこと調べてこんな結論書いたら0点ですけど,ブログだからいいよね.
面白いゲームなので興味のある方は是非トライしてみてください.

 
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子どもが見て興味をもっているもの

Posted by Kohei on 8月 17, 2016 in 思いつきコラム

子供の感性は素敵だなあと思うことが多くあります.
本人にどうしてこんな絵を描いたのか,これのどこが好きなのか嫌いなのか,などと質問しても,親が求めるような答えは返ってこないですよね.
うちの双子になんでこの絵を描いたの?と尋ねても…  すきだから おもしろいから   
なんで好きなの?と尋ねても…    んーーわかんない

この子らはどういうものに興味があって,世界をどう見ているのだろう? と気になります.
これは昔から僕が興味を持っていることで,長男が4歳11ヶ月の時に頭にGoProを装着させて公園で遊んでいる様子を撮影したことがあります.

子どもの目線

で,うちの双子はどうなんだろうと思ったわけです.
同じ方法で撮影しても良かったのですが,違った方法を試してみたくなりました.

双子だから同じようなこと考えているのかな?とも思いましたが,双子といえど他人なんだから考えも違うだろうな,とも思うわけで.

そういうわけで,双子らにカメラを持たせて,操作方法を教えたうえで興味を持ったものを撮ってみて,と伝えてみました.
同じタイミングで同じようにカメラを持った双子は何を撮るのか

双子弟の作品を時系列に並べてみました.
左から右,上から下に時間が流れています.
①②③④⑤
⑥⑦⑧⑨⑩
といった感じです.
何も映っていない写真(=真っ暗)は削除しています.あと,すっぴんの母と,父の生尻と,近所のお友達の顔写真は削除しました.
父の生尻は載せても良かったのですが,逮捕されそうだな…と考え直しました.

続いて双子兄の作品を時系列に並べてみました.

遺伝子的には100%同じ二人ですが,何に興味を持っているか,というのは違うようです.

双子弟は静物を撮るのがうまいなあと思います.あと,色使いがうまいと思います.
双子兄は人物を撮るのがうまいなあと思います.それぞれ興味を持っているものが違うんでしょうね.

こういう手法はその人が何に興味を持っているのか,ということを読み解くのに使えそうだなと思っています.

例えば知的障害のある人にカメラを持ってもらって撮影してもらうという手法を用いている研究はいつくかあります.

知的障害のある生徒に対する写真撮影を利用した報告言語行動の増大
林・中鹿・望月(2011)

上記では他者に何かを伝える(報告する)行動の増大をねらうために写真を利用しています

他にも

知的障害者が働く作業現場におけるデジタルカメラ活用の効果
永澤・熊井・渡部(2008)

上記では作業手順の理解を促進するために写真を利用しています

このように本人が他者に何かを伝える,本人の理解を促進する,という文脈で写真が使われることが多いように思います.
でも僕は,写真を「本人が興味を持っていること(考えていること)を他者が読み解く」ために使うのが面白いなあと思っています.

 
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自閉症スペクトラムのサブタイプ(?)に関するメモ

Posted by Kohei on 5月 6, 2016 in 思いつきコラム

 
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放射線医療の安全研究に関して勉強したことのメモ

Posted by Kohei on 4月 7, 2016 in メモ

勉強したことを公表していくとブログ更新感が出るな,と思いまして…
ただのメモなので出典とか書きません
内容が正しいと限りませんのであしからず

放射線
放射線には電磁波と粒子線がある。
電磁波にはX線とγ線がある。
粒子線にはβ線(電磁線)、中性子線、陽子線、炭素線、α線がある。このうち炭素線とα線は重粒子線。
重粒子線とは、加速器で原子核を加速したもの。原子核は陽子と中性子でできているので「重い」。
重粒子線の中で、ヘリウム原子核が高エネルギーを持ったものをα線と呼ぶ。原子核崩壊(α崩壊で)重粒子線が出るため。
β線も原子核崩壊(β崩壊)で出るが出るのは電子(α線は原子核)。
人体に当てた際、α線は近距離で狭い範囲に影響、β線は物質を貫く。
放射線とはエネルギー放射。電磁波と粒子線の違いは、放射の際の形状が波形か粒子かということ。ここでいう電磁波とは電離放射線で、空気をイオン化できる能力を持つ。

放射線防護
・距離
・時間
・遮蔽
が防護の基本3原則

α線は紙でも止まる
β線は紙なら貫通、アルミで止まる。
γ線は紙もアルミも貫通、鉛で止まる。
中性子線は紙もアルミも鉛も貫通、水で止まる。

放射線治療が有効なガン
・乳がん
・子宮がん
・前立腺がん
・肺がん

放射線治療の歴史
1895年レントゲンのX線発見の翌年から。腫瘍に占領を集中する技術が発展したのは1990年代から。放射線治療の利用は欧米で60%前後なのに対し、日本は25%程度。日本では2003年10月に高度先進医療として認可。

放射線治療におけるエラー
・患者の固定:固定精度と患者の動作
・CT撮影:主要サイズの変化と臓器運動
・治療計画:線量と位置の計算精度
・照射:照射時の固定の再現性、照射中の臓器運動、照射装置の出力安定性

放射線の組織への影響

第1群 成熟リンパ球、精原細胞
第2群 骨髄細胞、腸線窩細胞、成熟卵母細胞
第3群 胃腸細胞、小血管内皮細胞
第4群 骨芽細胞、破骨細胞、軟骨芽細胞
第5群 骨細胞、精子、胃粘膜上皮細胞
第6群 腺管細胞、実質細胞、繊維芽細胞
第7群 繊維細胞、軟骨細胞、食細胞
第8群 筋肉細胞、神経細胞

放射線治療に伴う有害事象
急性期有害事象と遅発性有害事象がある

急性期
・全身系
頭部の場合吐き気。下痢。白血球減少。
・局所系
脱毛や皮膚粘膜障害。口腔内乾燥。間質性肺炎

遅発型(晩期有害事象)
・部位別晩期障害。中枢神経系、頭頸部、胸部、腹部、四肢。
・小児の場合、成長障害。
・線量による分類。10Gy以下だと白内障や不妊やホルモン分泌障害。20-40Gyだと腎肝機能障害や唾液分泌低下、味覚障害、放射線肺臓炎。40Gy以上だと各部位の壊死による障害。
・二次がん

 
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はやくも息切れ

Posted by Kohei on 4月 7, 2016 in 思いつきコラム

更新し続けるのが面倒くさくなってしまった..
3月頑張った.
4月になり,心機一転といきたいけれども子どものことで手は掛かるし,奥さんが就職して職場が変わったのでそちらの仕事との調整とかでいろいろ生活が変わってまだその生活に慣れておらず.
自分の仕事については職位が講師から准教授になった.これまでも頑張ってきたけど,もっと頑張ろう.
筋トレも再開したい.ここ10年以上ダイエットしてるけど,体重は一向に減らない.むしろ増え続けている.
きのう双子兄が水疱瘡になった.病院に連れて行って,水疱瘡ではありませんように!と祈ったけど水疱瘡だった.
僕は水疱瘡にまだかかったことがない.伝染しませんように…

 
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音声認識&テキスト化アプリの比較

Posted by Kohei on 3月 16, 2016 in iPhone APP

こないだ某講演で作ったスライド.
もったいないのでUPしておきます.

いくつかの代表的な音声認識アプリに静かな場所で同じ音源を同じ位置から10回聴かせて認識させてみました.
何回やっても同じように聞き取る… わけではないんですね.
なので,10回のうちいちばん頻度の多かった変換を代表として掲載しています.

超厳密に実験したわけではないので,参考までということで.

いろいろ認識方法の工夫ってあるんですね.
特にSpeechCanvasは後ろで走っている認識プログラムがちょっと他とは違ってますね.
詳しくは書きませんが.

音声認識比較

 
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特別支援教育の視点からのiOSアプリ

Posted by Kohei on 3月 15, 2016 in iPhone APP

前回のエントリでも書いたのですが,日本教育新聞でコラムを連載しています.
「なるほど!特別支援教育に使えるアプリ活用術」というタイトルで毎週月曜日.
定期購読しないと手に入らないみたいなのですが…

以前から,特別支援教育系の話題で何本かiPhone/iPadアプリに関するコラムを書きました.
http://okakohei.com/archives/category/iphone-app
アプリって日進月歩ですからね,情報が古くなるんですよ.
僕は研究者として情報発信しないとな,と思いつつも,僕がこういうのを始めてからずいぶん時間が経って,そしてこういうのは実践家の方々に広まって,今やそういう方達のサイトの方が充実しているわけですから,今さら自分が何もする必要はないなと考えております.

というか,アプリの情報一人歩きしすぎですよね.
所詮,困ったことを解消する手段のひとつ.その人にとって役立つのなら使えばいいし,使わなくてもいい.
使う必要がなくなるまで使えばいいし.第1の手段になる人もいれば,そうでない人もいますし.
その背景にある「どういうことを目指して使うのか(使わないのか)」のほうがずっと重要で,ここを飛ばすとダメだと思いますね.

で,初めの話に戻るのですが,コラム書いてて思ったのは,アプリの紹介はもう自分の仕事ではなくなったけど,まだ「どういう狙いで何を使うか」ということについては発信しておかなくてはならないな,ということです.
でもブログで書くのは面倒くさい.おまけに,この手のことは論文にならない.
頑張って論文にして見ようと試みたことはありますが↓ (よかったら読んでみてください)

障害支援技術としての携帯情報端末アプリの分類の試み : 発達障害のある人への支援を中心として
http://ci.nii.ac.jp/naid/40019659018

論文にならないということで,新聞のコラムに書いています.
それを書くためにいろいろ調べたら,そこで見つかったアプリとかってまだあまり知られてないものもあって,この知識を自分だけもっておくのももったいないよなぁ,でも面倒くさいよなぁ,見た目も地味やし,リンク張るのも面倒くさいし…

というわけで悩んだ結果,Pinterestでまとめることにしました.
https://www.pinterest.com/alohakoh/ios-apps-for-special-education/
気になるアプリの写真があれば,クリックしてみてください.
そこでポップアップしてくる画面の「Visit」ボタンを押すと,その写真のあった元のページに飛ぶことができます.

これから少しずつ,ときどき,気が向いたときにだけ,更新していく予定です.

 
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コラム連載のお知らせ

Posted by Kohei on 3月 9, 2016 in お知らせ

3月7日から日本教育新聞で週に1回「なるほど!特別支援教育に使えるアプリ活用術」というタイトルの短いコラムを書いています.15週連載する予定です.機会があればご覧下さい.Webでも会員の方は読むことができるようです.

先生解決ネット

トップ > ニュース > Topics > 特別支援・保健

http://www.kyoiku-press.com/modules/smartsection/category.php?categoryid=86

 
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数える、比べる

Posted by Kohei on 2月 25, 2016 in 思いつきコラム

長男が公文式の計算課題に取り組んでいます.
こういう習い事をさせることには父親としてはまだちょっと引っかかっているところがあるのですが,家族で話し合ってトライさせてみようということになり半年が経ちました.
親から見ればどんどんとできないことができるようになっていっていてすごいなあと思うのですが,やってる本人からすれば「できないこと」の方が「できるようになったこと」よりも強く印象に残るようです.うまく声掛けをしてできるようになった事を強調しようとしているのですが,難しいですね.できる喜びだけ感じられればいいなあと思うのですが,なかなかそれは難しく……親として悩みます.

自分のことを振り返ると… よく思い出せません.
計算ミスの多い子どもだったという記憶はあります.九九を覚えるのが遅かったこと,クラスメイトで九九の暗唱の早い子たちが全員公文生だったことなども覚えています.あと,割り算が最初さっぱりわからなかったという記憶も.こういう記憶からすると,あまり算数が得意でなかったのかあと思います.

でもまあ得意だろうが不得意だろうがほっときゃそのうちできるよな,というのが正直なところでしょうか.
とはいえ,自分の子が計算でつまずいていると,どうしてだろう? とは思います.

計算課題に取組中の動画

なぜ解けないのか.観察していればそれなりにわかりますが,データをとってみるともっとよくわかります.
ビデオに撮って数えてみました.

keisanTable1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

No.は問題の順番.3ページにわたって合計35問の足し算.

1st + 2nd = 回答
として入力しています.

正答と照らし合わせると,全問正解.素晴らしい.
けれども,Time列に示したように掛かっている時間はまちまち.引っかかっているところがあるようです.

どういう所に引っかかっているのだろう,と思ってそれぞれの問題毎に掛かった秒数をヒストグラムにしてみました.

keisanHistgram

それから,ヒストグラムを見て時間の掛かった問題箇所に色をつけてみました.色は任意の基準でつけています.ピンクは明らかに時間が掛かった箇所.オレンジはやや時間が掛かった箇所.

最初の表の色もこのヒストグラムでつけた色に応じて着色してあります.

なんとなく傾向が見えてきます.

keisanTable2

バラツキが大きいので算術平均ではなくて中央値か最頻値にすればよかったかな.

以下はカウントしながら適当に思いついたままにとったメモです.

keisanMemo

ぼんやりと思いついたことをメモしていくと仮説ができます.ぼんやりとした仮説ができると,次はそれを確認していく作業です.

とまあこんな感じでやっていくと,彼の「ニガテ」が見えてくるなあと思いました.
こうやってカウントしたものを長男に見せて説明したらなんとなくはわかってそれなりに納得していたようです.そのあとで,頭の中でどう計算してるか,とか,いろいろ話し合いました.でもまあ「なるほどね!わかったわ!」とはならないんですけどね.

だからなんなんだ,という話なんですけど,試しにやってみたら結構面白かったという遊びの話です.
ビデオを撮ってデータを起こして図表を作るまでだいたい90分くらいでした.

 
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研究アイデアをまとめる作業

Posted by Kohei on 2月 20, 2016 in メモ

今年は頑張ってblog更新しようと思っています。去年も同じこと書いた気がしますが。

今日はちょっとパソコンと切り離された時間がありまして、その時間を利用して2年くらい前から考えてる研究のアイデアを整理していました。

研究アイデアを整理するときは、どうしても手書き(というか手描き)の方がいいですね。

  

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