共著の論文が出ました

Akiko Tajima, Koji Ikeda, Kenichi Ota, Kohei Oka, Yaeko Ishihara, Takashi Yamada. (2023)
Toward the development of a training program that promotes a “social model of disability” for physical therapists: a discussion on experiential learning surrounding the use of “acceptance of disability” by physical therapists
Journal of Physical Therapy Science, 35(6), 471-478.
https://doi.org/10.1589/jpts.35.471

この論文は理学療法士11名に対して「障害受容」という言葉を自身がどのように使ってきたかをインタビューしたものです。結果、11名のうち5名は初期の頃から障害受容という言葉を用いておらず、残る6名も職務経験を通じて「障害受容」という言葉を使わなくなったということが明らかになりました。障害受容という言葉を使わなくなった6名のうち5名は、自らの意思により使わないようになったとのことでしたが、それには5年以上の年月を要するということが示されました。使わなくなった理由は様々で、自分が対象者と関わる中で考え方の変容があったケース、上司・先輩からの指摘によるケース、他の専門職との関わりに影響されたケースなどがありました。障害受容という言葉を使っていた頃は、使うということに対して疑問を持たず、それが上記のような理由により考え方が変容し、使用をやめるようになったということがわかりました。本研究結果は就職後5年未満の療法士に対する教育の重要性を示唆しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です