お知らせ:DO-IT JAPAN公開シンポジウム
今年もDO-IT JAPANの公開シンポジウムの季節です。
(以下、一般公開シンポジウムの詳細です)
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DO−IT Japan 2012 夏季プログラム特別企画
一般公開シンポジウムのお知らせ(転載自由)
DO-IT Japanには,大学進学を目指す,さまざまな障害のある小学生や高校生が
参加しています。現在,国内でも教育における障害者差別禁止の制度変更が
準備されつつあります。障害のある児童生徒たちが高校や大学を受験する際,また
進学後も,障害により生じている困難があっても,他の生徒と同様,フェアに試験や
授業を受けられるよう,将来的に「合理的配慮」の提供が学校や大学に求められる
ようになると考えられます。
本公開シンポでは,以下の3つのテーマに関して,障害学生にとっての教育と社会の
将来像についてゲストや会場の皆様と議論したいと思います。ご関心お持ちの
皆様のご参加をお待ちしております。
テーマI:DO-IT Japanの参加者からも,肢体不自由のある生徒が代筆やパソコンを
使用して,また,視覚障害のある生徒が点字や時間延長を受けて受験するといった
事例が報告されていましたが,昨年,読字障害のある生徒が代読により受験して
高校進学したり,書字障害のある生徒がワープロ利用により大学合格を果たす
といった事例も登場してきました。また障害学生数は統計上1万人を超え,試験での
配慮も変革が進みつつあります。現時点での最新の状況を情報共有します。
テーマII:しかしながら,これらの配慮が得られるかどうかは,地域や学校,教育
機関ごとに大きな格差があり,社会的な合意や認知を得るまでには至っていないと
いう現状も変わらず存在します。そこでシンポ中盤では,どのような配慮ならば
合理的で公平といえるのかに関して,「学校の学習や指導において,本質的に生徒に
求められているものは何か」という問いかけから試験の本質を考えます。
テーマIII:こうした配慮のある社会実現のためには,国・大学だけの取り組みでは
限界があります。社会全体に配慮があることへの理解と取り組みが必要です。そこで
DO-IT Japanでは,企業の方々のお力を積極的に借りながら,未来の配慮ある社会の
実現を目指しています。シンポ後半では,DO-IT共催企業の方々に,将来への展望を
語ってもらいます。
※ 公開シンポ開催日午前中に,同会場にて米国の障害学生支援に関する
公開セッションを開催しております。文末の同時開催企画のお知らせを
ご覧ください。
<開催概要>
日時:2012年8月4日(土)13:30〜17:00
場所:東京都目黒区駒場4丁目6番1号
東京大学先端科学技術研究センター
3号館南棟大ホール(一般公開シンポジウム)
4号館2階講堂(交流会)
地図:http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/maps/index.html
参加予約:必要(後述の「お問い合わせ・参加申し込み」をご参照ください)
参加費:無料(交流会参加者のみ軽食費千円を当日懇親会会場にて申し受けます)
※当日の会場には要約筆記による情報保障あり,車いすでの会場への入場可能
<プログラム>
■ 13:30 – 14:30 テーマI:
「高等教育における障害学生支援の最新情報 2012」
田中 久仁彦(独立行政法人日本学生支援機構 学生生活部 特別支援課 課長)
「全国の高等教育機関における障害学生に関する実態調査・結果報告」
上野 一彦(独立行政法人大学入試センター 特任教授)
「大学入試センター試験における障害者特別措置の現状と今後」
司会:近藤 武夫(東京大学 先端科学技術研究センター 講師)
14:30 – 14:45 休憩
■ 14:45 – 15:45 テーマII:
「試験の本質を考える:書字障害の生徒に漢字書き取りの出題は適切か?」
西辻 正副(文部科学省 初等中等教育局 視学官)
「国語における学習指導要領が達成を求める教育目標の本質とは」
DO-IT Japan大学生リーダー
「さまざまな障害のある学生における読み書きの困難と代替手段」
司会:中邑 賢龍(東京大学 先端科学技術研究センター 教授)
15:45 – 16:00 休憩
■ 16:00 – 17:00 テーマIII:
「産学官連携でつくる配慮ある社会」
(1)「配慮ある社会への取り組み」
加治佐 俊一(日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 最高技術責任者)
加藤 晋平(株式会社エデュアス 取締役)
板東 久美子(文部科学省高等教育局 局長)
油井 元太郎(KCJ GROUP 株式会社 教育開発部 部長)
(2)「クロージング:DO-IT Japan2012でのチャレンジ」
DO-IT Japan 2012スカラー/2012ジュニアスカラー
中野 義昭(東京大学 先端科学技術研究センター 所長)
藤田 正美(富士通株式会社 副社長)
司会:巖淵 守(東京大学 先端科学技術研究センター 准教授)
<交流会>
■ 17:20 – 19:00
「公開シンポジウム参加者,DO-IT Japan参加者との交流会」
<お問い合わせ・参加申し込み>
以下の予約サイトで参加申し込みをお願いします
http://kokucheese.com/event/index/46271/
DO-IT Japan事務局
〒153-8904 東京都目黒区駒場4-6-1
東京大学先端科学技術研究センター 3号館309
電話: 03-5452-5064
Fax : 03-5452-5064
メール:info@doit-japan.org
ホームページ:http://doit-japan.org/
<同時開催企画のお知らせ>
会場:3号館南棟大ホール(一般公開シンポジウムと同じ会場)
参加費:無料,予約不要
※ 公開シンポと同様,当日の会場には要約筆記による情報保障あり,
車いすでの会場への入場可能
■ 9:40 – 10:40 一般公開セッション1:
「DO-IT Japan2012 障害学生による海外研修報告会」
話題提供者:山崎 康彬(DO-IT Japan 大学生リーダー)
・車椅子ユーザかつDO-IT Japanの大学生リーダープログラムに参加している
山崎さんから,支援技術に関する世界最大の会議の一つであるCSUNカンファ
レンス参加や,南カリフォルニア大学での障害学生支援や学生生活の見学を
目的地とした今年度のDO-IT Japan海外研修から得た経験について発表します。
■ 11:00-12:00 一般公開セッション2:
「国際的な障害者への配慮の考え方と障害学生の自立:合理的配慮を知る」
話題提供者:近藤武夫(東京大学先端科学技術研究センター 講師)
・国際的に障害者差別禁止法の整備が進みつつあります。この枠組に基づいて
提供される合理的配慮は,障害学生の高等教育への参加にどのように影響して
きたのでしょうか。米国の例と日本の最近の障害学生支援の進展/残された
問題を通じて考える話題提供を行います。
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以上です