HI学会研究会で発表してきます

5月15日16日に沖縄産業支援センターで開催される第200回HI学会研究会で研究成果を発表してきます。タイトルは「コミュニケーションが困難な発達障害のある人における医療参加の困難性」です。
https://jp.his.gr.jp/2023/02/12/meeting200/
 この研究はうちのラボ修了生の山口砂織さんが中心となって進めた研究です。音声言語でコミュニケーションが困難な人はどうやって5分程度の医療面接場面でちゃんとニーズを伝えているのだろうか、という疑問から始まった研究です。
 コミュニケーションが苦手だという自覚のある発達障害のある方9名にインタビューをさせていただいた結果をまとめています。結論から言うと、9名のうちの多くの方が最初は「なんとかして欲しい」と思って医療機関に行くのですが、時間制約がある中で自分の言いたいことが言えない→伝えられたとしても、生得的な認知特性は変えられないとわかり、医療に期待しなくなってゆく→ただ、自分の抱えている二次障害(うつ状態や不安)は薬で緩和されることがわかる→社会生活のための二次障害の軽減を期待して医療を利用する という傾向があることがわかりました。
 また、今回の発表では取り上げませんでしたが、福祉を使うためには医療敵診断が必要だから医療とつながっておく必要があるというスタンスの方が多く、このあたりもハードルがあるなということを感じました。

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