数える、比べる

長男が公文式の計算課題に取り組んでいます.
こういう習い事をさせることには父親としてはまだちょっと引っかかっているところがあるのですが,家族で話し合ってトライさせてみようということになり半年が経ちました.
親から見ればどんどんとできないことができるようになっていっていてすごいなあと思うのですが,やってる本人からすれば「できないこと」の方が「できるようになったこと」よりも強く印象に残るようです.うまく声掛けをしてできるようになった事を強調しようとしているのですが,難しいですね.できる喜びだけ感じられればいいなあと思うのですが,なかなかそれは難しく……親として悩みます.

自分のことを振り返ると… よく思い出せません.
計算ミスの多い子どもだったという記憶はあります.九九を覚えるのが遅かったこと,クラスメイトで九九の暗唱の早い子たちが全員公文生だったことなども覚えています.あと,割り算が最初さっぱりわからなかったという記憶も.こういう記憶からすると,あまり算数が得意でなかったのかあと思います.

でもまあ得意だろうが不得意だろうがほっときゃそのうちできるよな,というのが正直なところでしょうか.
とはいえ,自分の子が計算でつまずいていると,どうしてだろう? とは思います.

計算課題に取組中の動画

なぜ解けないのか.観察していればそれなりにわかりますが,データをとってみるともっとよくわかります.
ビデオに撮って数えてみました.

keisanTable1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

No.は問題の順番.3ページにわたって合計35問の足し算.

1st + 2nd = 回答
として入力しています.

正答と照らし合わせると,全問正解.素晴らしい.
けれども,Time列に示したように掛かっている時間はまちまち.引っかかっているところがあるようです.

どういう所に引っかかっているのだろう,と思ってそれぞれの問題毎に掛かった秒数をヒストグラムにしてみました.

keisanHistgram

それから,ヒストグラムを見て時間の掛かった問題箇所に色をつけてみました.色は任意の基準でつけています.ピンクは明らかに時間が掛かった箇所.オレンジはやや時間が掛かった箇所.

最初の表の色もこのヒストグラムでつけた色に応じて着色してあります.

なんとなく傾向が見えてきます.

keisanTable2

バラツキが大きいので算術平均ではなくて中央値か最頻値にすればよかったかな.

以下はカウントしながら適当に思いついたままにとったメモです.

keisanMemo

ぼんやりと思いついたことをメモしていくと仮説ができます.ぼんやりとした仮説ができると,次はそれを確認していく作業です.

とまあこんな感じでやっていくと,彼の「ニガテ」が見えてくるなあと思いました.
こうやってカウントしたものを長男に見せて説明したらなんとなくはわかってそれなりに納得していたようです.そのあとで,頭の中でどう計算してるか,とか,いろいろ話し合いました.でもまあ「なるほどね!わかったわ!」とはならないんですけどね.

だからなんなんだ,という話なんですけど,試しにやってみたら結構面白かったという遊びの話です.
ビデオを撮ってデータを起こして図表を作るまでだいたい90分くらいでした.

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