バリアフリー2015に行ってきました

Posted by Kohei on 4月 17, 2015 in 支援技術系 |

バリアフリー2015に行ってきましたので,個人的な感想など.
特に去年今年に新しく出たものや,私がこれまで見逃していたものなどを中心に書きます.

ちなみにこれまでの関連エントリはこちら.
バリアフリー2014に行ってきました
国際福祉機器展 H.C.R. に行ってきました

今年度のインテックス大阪での出店状況は
1号館:介護用品,自助具,コミュニケーション機器,緊急警報・セキュリティ関連,各種サービス
2号館:トイレ設備,入浴関連,各種コンピュータシステム,施設用設備・機器
●フェア(介護と医療の食/認知症対策総合/病院・施設設備/省エネ提案)と慢性期医療展2015
3号館:ベッド・マット,入浴関連,図書・文献
4号館:福祉車両,車いすなどの移動機器,介護予防・リハビリ
5号館:福祉車両,住宅関連,リフト・昇降機
●介護ロボットゾーン
その他:1号館の4会場でワークショップ,センタービル2階で講演.6号館2階会議室でセミナー.

去年のバリアフリー2014では
1号館:入浴関連,トイレ設備,介護予防・リハビリ
2号館:介護関連,自助具,コミュニケーション機器,緊急警報.セキュリティ関連,各種サービス
3号館:ベッド・マット,各種コンピュータシステム,施設用設備・機器,図書・文献
4号館:福祉車両,車いすなどの移動機器,住宅関連,介護ロボット
5号館:福祉車両,車いすなどの移動機器,,リフト・昇降機
その他:センタービル2階で特別講演.6号館2階会議室でセミナー.

だったことを踏まえますと,規模は同程度ですね.

今年の変更点は5号館に介護ロボットゾーンが独立したことでしょうか.
昨年までの2年間はiPadを利用したサービス事業者向けのサービスに流れが来ていた印象でしたが,今年はそれらは落ち着いた感じです.今年は介護ロボットが勢いあるなあという印象でした.

あと,印象的だったのはコミュニケーション関連の支援技術が年々減っていることです.
今年は特に減ったなぁと感じました.
あとは海外からの出店が増えたなあという印象です.

今年の出展数は数えたところ351でした.
数はここから数えました.NEDOブースについては個別に数えてます.
去年まではカタログ掲載の出展社数をカウントしていたのですが,今年からカタログが薄く簡素化されて掲載されなくなったのでサイトから数えました.去年からそうしておけば良かった…

バリアフリー2013の出展数が307
バリアフリー2014の出展数が411

だったことを踏まえると,60社ほど減ったかな.景気?

では,以下にここ数年で新しく出たものや,私がこれまで見逃していたものなどを中心に個人的な感想などを.

まずはテレビ.
アクセシビリティ機能搭載のテレビと言えばパナソニックと三菱が2強のイメージ.
Vieraの上位機種はリモコンに音声認識機能が搭載されていて,チャンネルやボリューム操作等,音声で行えるようになってます.
視覚に障害のある人にとっては便利だと思います.
今年からというものではなくて数年前からなんですが.でもあまり知られてませんよね.
TV Remote 2 という機能がある機種だと,スマホと連動してスマホに放送転送したり,スマホで音声操作したりできます.

スペックの詳細や一覧はこのリンクページの「テレビ総合カタログ2015/春」という部分の52ページに掲載されています.

家電系の音声読み上げ機能については,「音声読み上げポータルサイト」にまとまっています.

続いて視覚障害支援系で.

ほりき工房のスマートソナー.
製品自体は既に図と昔からあるのですが,今回展示されていたのは開発中の新製品.
首から提げたデバイスからコウモリみたくソナーを出し,その反射の様子を骨伝導イヤフォンを通じて聴覚にフィードバックすることで身体前方の(左右も結構広範囲)物体を感知できるような装置です,
これまでの製品と違うのは,ソナーの出し方を工夫して左右の弁別をしやすいようにしたことだそうです.

NEITZの据え置き型拡大読書機NVS-X1
拡大読書機って,昔からありますけど,ちょこちょこ進歩してるんです.
このNVS-X1はユーザーインタフェースのデザインが従来のものよりもずいぶん良いように思いました.
あと,拡大したいものを乗せる台自体が薄い.書類を乗せて,それにそのまま書き込み作業ができる程度には薄い.

日本テレソフトのDOG-Malti Super ver.2
比較的新しく出た製品.点字と墨字が同時印刷できる点字プリンターで,点字プリンターにしてはサイズがコンパクトで見た目もカッコイイ.
ネットワークからの出力に対応しているというのがいいですね.複数台のPCから使えますし.
点字プリンタって単体だとダメで,点字ソフトとの連携が重要なんですけど,こちらは点字ソフト「エーデル」にも対応しているようです.
あと,マニアックな話なんですけど,この上位機種のDOG-Pro32wのインターポイントという機能はすごいなあと感心しております(こちらは展示されてませんでしたけど).
まず,点字を両面に印刷できるんですね.点字の印刷物って基本的には片面印刷で,点字は基本的にかな表示なので,印刷したときの分量がめちゃめちゃ多いんです.なので,両面印刷は重要なんですけど,両面に印刷するということは紙を凸に膨らませるわけですから,両面印刷の時は印字のある箇所の裏側には印刷できなくて,結局裏表一行交代で印刷したりするわけです.インターポイントっていう技術は1行ずらすのではなくて,表面の点字の点と点の間に裏面の点を位置づけるわけです.これでずいぶんスペースが節約できます.地味にすごいなあと思っています.

トーワ株式会社の歩導くんNEO
歩行誘導といえば点字ブロック.で,こちらは点字のない歩行誘導マットです.正確には点字ブロックこと視覚障害者誘導用ブロックはちゃんとJISで規格が決められているので,こちらはあくまでも誘導マットです.
いろんな施設で後付けで点字ブロックを貼り付けてて,それがはがれて悲惨なことになっているのをときどき見かけます.
後付けの場合で特に突起を必要とするようなシーンが想定されないのであれば,こういう突起のないものの方がベビーカーや台車等との共存には良いのかなあと思いました.

続いてコミュニケーション関連の支援技術

e-ATコーナー
まず一番注目したのは ワイヤレススイッチボックスS これ自体は少し前から出ているのですが,そこのデモで紹介されてた,Macのアクセシビリティ機能の

システム環境設定 > アクセシビリティ > スイッチコントロール > 一般 の中の「パネルエディタ」

パネルエディタ

Windowsで言うところのビュジュアルベーシック的な感じ,むかしのMacで言うところのKe:nxな感じで画面にボタンを作って,そこに操作を割り当てることができます.

紹介されていたウェブサイトを見つけたのでリンクしておきます
MACお宝鑑定団 blog(羅針盤)
OS X Yosemite:アクセシビリティ「スイッチコントロール」機能の強化点
http://www.macotakara.jp/blog/mac_os_x/entry-24902.html

そのパネルエディタで作ったスイッチとワイヤレススイッチボックスSの組合せで,外部スイッチでずいぶんといろんなことができるようになりますね.

アクセシビリティといえば,Microsoftが「学習における困難を支援するICT活用ガイド」を出されてますね.

マイクロソフトはWindows Store アプリリスト(検索サイト)も公開しています
Windows 8 タブレット 教育アプリ 検索
特別支援教育向け Windows Store アプリリスト(PDF)

そういえば,iOSででていたワンスイッチの使い方を子供が学習するために開発された「ぽんぽんわーるど」ですが,アレを作成された株式会社ユープラスがWindows Storeで続編「おしごとなあに」を発売されたようです.
っていうか,ユープラスのウェブサイトにあげておいてくださいよ,新製品なんだからw

それから(ダラダラ紹介しますよ)
新しいというわけではないですが,関連するサイトとしては
国立特別支援教育総合研究所の「特別支援教育教材ポータルサイト」も役立ちますよね.

特別支援系でいいますと,
大阪府作業療法士会のブースで配布されていた「発達が気になる子の生活と学習の工夫がわかる ー家族向けテキストー」は,作業療法の観点からの支援についていろいろとまとまっていて良かったです.
これそのものは挙がってませんが,関連パンフレットは会のページからダウンロードできるものもあります

ダラダラいきます

他に興味深かったのはNEDOのブース

株式会社イデアクエストの光学的咽頭器官運動分析装置はいろいろ汎用性高いなあと思いました.
半導体レーザーを約2500個使ってその反射光を測定してリアルタイムで3Dの表面画像・動画撮影ができるようです.
嚥下時の咽頭の動きの計測をターゲットにされてましたが,これは結構いろんなとこで使えるのではないかなと思いました.

ダイヤ工業株式会社の軽量・安価な電動ハンド.前述のNEDOのページにちょっと写真が出てました.まだ発売されていないのですが,発売予定価格は10-20万円だそうです.

LEDEXのバランサーシリーズの新製品,聴覚認知バランサー.
バランサーシリーズも充実してきましたね.

あと,変わり種としては株式会社テックアイオーサービスの「お財布型紙幣識別器 Wallet
紙幣の識別って基本的には手で触ってできるようになってるんですけど,結構わかりにくいという声も聞きます.で,識別については財務省がiOSの「言う吉くん」ってアプリを出してます.このWalletは財布自体が識別読み上げ器になってるのがポイントでしょうか.でも,光学的に読み取っているので,読み取り装置のある一番手前の部分のお札しか読み上げないようです.「2万3千円入ってます」的に全部でいくらか教えてくれたら面白いんですが.でもこのWalletには後ろ側に電子マネーカードホルダがあって,そこに電子マネーカードを入れると残額を読み上げてくれます.

ロボット系はブースとしては独立してましたが,既存のものがメインでした.
大和ハウス×サイバーダイン のロボットスーツHAL.個人的にはHAL介護支援用(腰タイプ)が気になってます.人を移乗させる仕事の人って,かなり腰を痛める人多いですよね.祖言う言うのが防げるのなら良いなと思います.
あと,同じく大和ハウスのメンタルコミットロボットPARO
ピップのうなずきかぼちゃん
新勢力としてはテクノスジャパンのケアロボ.一見コミュニケーションロボなんですけど,どちらかというと実際は見守りシステムに近いようです.わんちゃんの外見なんですが,中にはアンテナ,スピーカー,マイク,カメラ,室温センサー,携帯電話モジュール,等が組み込まれていて,同社のケア製品(徘徊センサー,離床センサー,点滴センサー,呼び出しスイッチ,等)と連携して室内に包括的なケアシステムを作るというもので,外見はともかくこれは面白いなあと思いました.

あと,最後に

個人的に欲しかったものは株式会社輝章が販売している「防災用品おんぶひも」と「救助担架フレスト

あとこれは新しいものではなくて,10年前から販売されているものなんだそうですが.株式会社アルファックスの「もたれてシンク腰楽」これ,欲しかったです.

あー,なんかダラダラと書いてしまいました.まあいいか,Blogだし.

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