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けじめをつける支援

Posted by Kohei on 9月 30, 2011 in 思いつきコラム

私には子どもが三人おります。三歳半の長男と、一歳半の一卵性双生男児。三人の男児ということで、毎日家じゅう大騒ぎです。今回は長男が3歳になった頃の話を書きたいと思います。ある日、長男の調子がすこぶる悪いときがありました。夜中、起きたと思ったら泣いて、よくわからないことを口走る。それから喉が乾いたとか、オムツにオシッコしてしまったとか言って泣く。お茶を飲ませても、オムツを変えても泣くわけです。夜中起こされて、何をしても泣き止まなくて、泣きたいのはこっちです。

起きて来たうちの奥さんに事情を聞いたら、どうもその日、保育園でなんかあったみたいでした。先生曰く、保育園で友達のおもちゃをとったり、友達の作りかけのブロックを壊して、散々先生に怒られたとのこと。理由はよくわからないのですが、ともかく長男が悪いことをしたようなので、まあ怒られるのは当然なわけです。100%長男が悪いのかどうかはまた別ですが。

長男は目が痛い足が痛い○▽%#とわけのわからんことを言いながら泣きつづけるわけです。これは良くないなあと思って、半分寝てるので抱きかかえて起こして話を聞きました。

「今日は嫌なことがあったの?」
『いやなことがあったの。』
「友達と喧嘩したの?」
『おともだちとけんかしたの。』
「なんで喧嘩したの?」
『おともだちのおもちゃとったの。』
「誰が取ったの?」
『○○(長男の名)がとったの。』
「ゴメンなさい言えたの?」
『ごめんなさいいえた。』
「じゃあもう終わりだよ。ゴメンなさい言えたからいいよ。もう終わり、大丈夫。今日は嫌なことあったけど明日はまた楽しいことあるよ。」

というと、なんとなく納得したようで、寝てくれました。

詰まるところ、自分の中で今回の事件が終わってなかったので、寝られなかったのだと思います。まだ自分でケジメの付け方が分からないのでしょう。うちの奥さんが、じゃあそれは先生の叱り方が悪かったの?と私に聞くわけですが、それはそうなのかもしれないけれど、そこまで先生に求めるというのも何か違うなという気もするわけです。そこは親の仕事な気がします。

知的障害や自閉症の子どものいわゆる「問題行動」と呼ばれるものの原因に、実はこの「自分でケジメがつけられないこと」が関係していることが多いのです。その結果、自傷や他傷、問題行動の繰り返しが怒ってしまう。で、大人はそれをみて「困った子ども」なんていうわけです。困っているのは子どもの方なのに。

そういうときには、できれば一緒に原因を見つけてあげて、それに対して終わりの区切りをつけさせてあげると、一発で問題が解消することがあります。もちろん全て解決するわけではありませんが。え、あの件をまだ引きずってるの?という、嘘みたいなことが実際にあるんです。一般の大人は嫌なことがあった時、人に愚痴る、酒を飲む、スポーツで汗を流す、などといった自分なりに気分の切り替え方を工夫します。それができないとどうなるか想像してみればいいわけです。どうですか?子どもだから、障がいが
あるから、といった発想ではなく、誰でも同じで、程度に差があると考えるといいですね。
(このコラムはサポートネットワークアミーカウェブサイト掲載用に書いたものを転載しています.)

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ガイドヘルパーのパニック対応

Posted by Kohei on 8月 10, 2011 in 思いつきコラム

 先日,ショッピングモールで知的障害のある青年とそのガイドヘルパーを見ました.青年はパニックを起こしているようで,大きな声で叫びながら,ガイドヘルパーの手をふりほどいてどこかへ行こうとしています.ガイドヘルパーはそれを必死で抑え込みながら「どうしたん?なぁ,どうしたん?」となだめるように優しく声かけしています.
 一般的には「知的障害のある人が騒いでいるのを優しく止めるヘルパーさん」と見えるのかもしれません.けれども,これはガイドヘルパーのミスなんだと思います.
 多くの場合,知的障害のある人のパニックには原因があり,パターンがあります.ある人はいつもの手順が崩れたときにパニックになったり,ある人は特定の刺激を受けたときにパニックになったりします.人によって原因はさまざまなのですが,個人内では原因が一貫していることがほとんどです.つまり「傾向と対策」があるということです.
 ガイドヘルパーにとって,自分の担当している知的障害のある人がパニックを起こした時点でそれは失敗です.本人だってパニックを起こしたくて起こしているわけではありません.

重要なことは,
1)まずパニックを起こさせないこと
 です.それができなかった場合に
2)パニックが起きたときにその人がクールダウンできる方法を知っておくこと
 が重要になります.

 これらは事前にちゃんと情報を集めておけば対応できます.1については,その人がどういう状況でパニックになるのか,原因を確認することが重要です.2については,その人の最もパニックが収まりやすい方法について,確認しておくことが重要です.
人気のないところに移動して,しばらくじっとしていれば気持ちが収まる人もいますし,特定の音楽を聴くことで自分を落ち着かせることのできる人もいます,
 パニックが起きたときに,優しい声で「どうしたの?」と尋ねても,意味はありません.その状況で答えられるような人は,きっとパニックを起こしません.「優しさ」をはき違えないようにしないといけません.パニックがきっかけで自傷行為が出るかもしれません.そういうことを頭に入れておく必要があります.引き継ぎや,事前の打ち合わせで,こういうことをちゃんと確認しておくことが,ガイドヘルパーとして大切なことです.ほんのちょっとの事前の気遣いが,大きなトラブルを防ぐことというのは結構多いです.(このコラムはサポートネットワークアミーカウェブサイト掲載用に書いたものを転載しています.)

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